出典:©LEVEL-5/妖怪ウォッチ♪プロジェクト・テレビ東京
あらすじ
皆さんは『妖怪ウォッチ』というアニメを覚えているだろうか?
主人公の普通中の普通の小学5年生ケータ君は、ある日謎のガシャを回し、自称妖怪執事のウィスパーと出会い、妖怪ウォッチを手に入れたことでちょっと普通じゃなくなる。
実は身の回りは妖怪だらけで、この世のあらゆる困ったことは全部妖怪の仕業。
困ったことを解決しながら、妖怪と友達になり、妖怪メダルを集めていく。
これが大まかなあらすじだ。
『妖怪ウォッチ』はオワコンアニメじゃない!
だが、多くの人はこのアニメを、ポケモンになれなかったオワコンアニメだと思っているかもしれない。
確かに一世を風靡した後、いつの間にか世間からその名前を聞くことは少なくなったし、大人的には、
「妖怪ウォッチって子供のアニメでしょ?」
「コロコロ派じゃなくてボンボン派だから」
みたいな人が大勢いるのではないかと思っている。だが、聞いてほしい。
『妖怪ウォッチ 』は子どもじゃなくて大人こそ見るべきアニメなのだ。
理由は簡単だ。『妖怪ウォッチ』は基本ギャグ&コメディなので、パロディシーンがちょくちょく出てくる。
そのパロディのネタのチョイスに問題(?)があるのだ。
『妖怪ウォッチ』は大人のアニメ

出典:©LEVEL-5/妖怪ウォッチプロジェクト・テレビ東京
『ジョジョの奇妙な冒険』や『風の谷のナウシカ』、『ドラゴンボール』などは分かる子がまあまあいると思うが、時々『ゲームセンターあらし』や『Xファイル』、『クレクレタコラ』など、今の子供わかんねえよ、というネタが飛び出してくる。
今の子供どころか、30代も分からず、ほぼ50代以上になるかもしれないというネタがある。
他にも『孤独のグルメ』や『アルマゲドン』、『君の名は。』などなど、パロディが盛り沢山。
そういう意味で大人が見ても楽しめるアニメなのだ。見てみて、あぁ、懐かしいと思ったり、このネタやばくない?となんとなく焦るのも一興ではないか。
ただ、見る前に解説者を用意することをお勧めする。あの、自分で調べたりするの面倒くさいこともあるので。
パロディといえば『銀魂』だが、実は『妖怪ウォッチ』にはコスチュームが銀さんにそっくりなキャラがいる。その名も、”蛇王カイラ”だ。
どんなキャラなのかはわからないがあれかな、あの漫画も好き放題したからちょっともらっちゃえ、みたいな感じだったのだろうか。確かに空知先生もサンライズ(BMP)も文句は言えないな。
それとこのアニメの設定は、『夏目友人帳』に似ていると私は思う。
偶然の一致か、それを意識してやったことなのかはわからないが、ケータ君の娘の名前はナツメだ。
あと、下ネタもたまにある。そのシーンを初めて見た時、私はびっくりした。これ、対象年齢小学生だよね、中学二年生じゃないよねと。
以上が大人も楽しめる『妖怪ウォッチ』の魅力だ。
あの世間の苦情やネットでの炎上も気にせずにやりたいことをやる姿勢にリスペクトしてしまう。そもそもギャグなんて基本的に問題の多いジャンルだ。
見る方もそんなことは気にせずに見て、コマさんの可愛さにほのぼのするのもいいかもしれない。
そんなコマさんの後ろでは、大人たちが大量の菓子折りを用意して、地面にめり込む勢いで土下座していることだろう。
文章:hyperhyperparasite