出典:©橿原まどか・講談社/製作委員会はウソをつく
橿原女学園中等部は、校舎屋上にある鐘楼にUFOが刺さっている学校である。
その2年生の教室の一番後ろの窓際の席。
いつも和気藹々とおしゃべりを楽しんでいる仲良し女子4人組がいる。
彼女たちそれぞれ「本当のこと言ったってどうせ信じないじゃん?」というオモシロ・・・危険な環境に置かれていた。
そこに宇宙人の存在があるからこそ、学園生活を楽しめている?
当の宇宙人
パピポポロ・デュルリッカことリッカこそが、UFOの主であり、宇宙人である。
頭についているリボンは実は触覚であり、声もおならもそこから出している。
たまに水玉に柄を変えるが、口の中まで水玉模様になっていることに本人は気づかない。
誕生日に、その人の好みの男子の遺伝子情報をプレゼントするという奇行も見せる。
生徒たちは彼女による洗脳を受け、UFOは学園のシンボルと思い込まされている。
リッカ大佐を放したくないだけで、本当は誰も洗脳になどかかっていないのかもしれない。
追手が怖い
千代(ちよ)さんは、理事の命を狙って学園に紛れ込んできたが、そこでの生活が気に入り「抜け忍」となってそのまま居座っている忍者である。
それまで暗殺してきた財界人や政治家、有名人の霊を背負っている。
リッカとの出会いが学園に残ることを決心させたと思われる。
追手の手にかかってもリッカなら何とかしてくれる・・・
そんな思いがあるのかもしれない。
機関が怖い
人の心の声を読む超能力者、関根。
だが、その能力はまだまだ未熟で女子の思考しか読めない。
その身は常に研究機関によって監視されており、超能力者であることが周囲にバレると消
される運命である。
リッカのボケに思わず「大佐!」と声になってしまうこともあろう。
ささいなことでエスパーであることがバレることもあるかもしれない。
だが、リッカ大佐なら何とかしてくれる。
リッカ大佐のそばが安心できる場所なのかもしれない。
姉が怖い
剛(つよし)の男子校に好きなアイドルが通っていると知った双子の姉翼(つばさ)に脅され、姉と入れ替わり、成りすまして橿原女学園に登校している。
関根に「なぜ心が読めないんだ?」といつも怪しまれている。
たまに姉が登校すると「なぜ今日は心が読めるんだ?」と深く怪しまれる。
いつかリッカが怖い姉を何とかしてくれる、と考えているのかもしれない。
みんなそれぞれ危険な環境にいる。
だが、宇宙革命軍の軍人を仲間に付けていれば・・・
面白い上に、いざという時に最も頼りになる存在なら
「宇宙に帰らせるな!囲め囲め!」
と、なるのは当然ですね。
文章:ヒトツメロバ