出典:© 柳内たくみ・アルファポリス/ゲート製作委員会
このアニメは2015年の夏に1クールと、2016年冬の1クール、全24話が放映されました。
原作は出版社アルファポリスから刊行されている著者、柳内たくみの「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」です。
アニメーション制作はA-1 Picturesが担当しました。
自衛隊、異世界へ派兵。
このアニメの主人公は陸上自衛官の伊丹耀司(いたみようじ)です。
彼は非番の日に同人誌即売会に行く途中でしたが、銀座に「門」が出現し、そこで異世界から謎の軍隊が送り込まれます。
そしてその軍隊は無差別に民間人を襲い死傷させる中、伊丹は犠牲者を出さないため皇居の門を開けさせます。
最終的には自衛隊と警察の手によって治安は守られるのです。
そして伊丹の行動は多くの民間人を救った「二重橋の英雄」と呼ばれ、彼は二等陸尉へと昇進します。
日本政府は銀座に出現した「門」の向こう側を特地と呼び、そこへ自衛隊を送り込むのです。
そしてその中に伊丹の姿もありました。
「門」の向こう側はアルヌスの丘と呼ばれる場所でそこには帝国軍と諸王国連合が門の外に陣取っていました。
ところが自衛隊は難なく彼らを撃退し、アルヌスの丘を奪取してしまいます。
自衛隊はアルヌスの丘を拠点として「門」の向こう側を調査するため、伊丹が率いる隊にもその任務に就かせるのでした。
普段は昼行灯。いざという時は出来る男。
このアニメは自衛隊が異世界で活躍する話です。
自衛隊の戦力と「門」の向こう側の軍隊では圧倒的な戦力の差があります。
そして異世界では炎竜などのモンスターが存在し、魔法が存在するなどファンタジー要素もあります。
伊丹は自衛隊の任務の途上、巨大で火を吐く炎竜と対決する事になるのです。
炎竜に襲われた現地住民たちを4分の1の被害で守り切り、銀座での事件で拉致された日本人を救ったりします。
その中で伊丹はエルフのテュカ・ルナ・マルソー、魔術師レレイ・ラ・レレーナ、亜神のロゥリィ・マーキュリーの3人の娘達を引き連れて行動するようになります。
そうしているうちに伊丹はいつの間にか特地の人間や自衛隊の人間の中で、自衛隊が動けない厄介事は伊丹なら聞いてもらえるのではないかと信頼されてしまいます。
普段の伊丹がオタクで少しとぼけているため、その活躍がより光ります。
このギャップがこのアニメを面白いものにさせているのだと思います。
文章:針尾