出典:©瀬尾公治・講談社/「女神のカフェテラス」製作委員会・MBS
亡き祖母が経営していた喫茶店「Familia」を潰して駐車場にするために訪れたら、女子がいた!
なんと祖母は、経営が苦しいのにも関わらず、5人もの女子を住み込みで働かせていたのだ。
このハーレム空間を守ろう・・・いや、祖母が情熱を注いできたお店を守ろうと粕壁 隼(かすかべ はやと)は、あっさり駐車場経営を撤回し、カフェを1年で黒字のお店にすると宣言する。
隼は19歳の大学生。
その気のない素振りしながらも、女性陣へのアピールが凄まじいのだ。
俺って、気が利くでしょ?
お酒はおろか、アルコールの気体に触れただけでも酔う白菊。
そんな彼女は、アルコール除菌ティッシュでも酔う。
そんなものが、なぜいつも彼女の近くにあるのだろう?
白菊を酔わせてどうする気なのだ?まったく隼は!
俺って、頑張り屋でしょ?
トーストサンドの新メニュー作りで、失敗して黒焦げになったトーストもここぞとばかりに、がんばって頬張る隼。
経営難である以上、失敗作も無駄にできない?
いや、女性陣へのアピールである。
注目されたいからに決まっている。
俺はこんなに頑張っているんだってことを見てもらいたい隼なのだ。
俺って、心が広いでしょ?
最年少で高2の鶴河 秋水(つるが あみ)の夢は空手大会で波動拳を出すこと。
その特技の空手でお店の用心棒を務める。
だが、お店の食器以外にもパソコンなどを破壊する破壊魔でもある。
そんな彼女の所業も許す。
心の大きさを女性陣にアピールする隼なのだ。
俺って、ほっとけないでしょ?
経営資金を稼ぐためと称して、手持ちのお金を全部、株に突っ込んで大損。
さらに4か月分の売り上げを全部突っ込んで、「海の家ファミリアシーサイド」の設営という大博打。
このように、お金は基本、全部突っ込むスタイル。
こうやって不安を煽ることで、吊り橋効果を狙う隼なのだ。
隼は基本ウソツキである。
普段はその気の無い素振りで通している。
だが、本音が駄々洩れの瞬間がある。
バイト代を払う時の表情が、いつも嫌そうなのだ。
それは、経営がうまくいってない証拠であると同時に、お金を手にした途端に女性陣が逃げ出さないかという不安があるからだ。
たとえ、それでもイキがってみせる。
女の尻をどこまでも追いかける心根こそが、お店の黒字化につながると隼は信じている。
文章:ヒトツメロバ