アニメコラム

30代後半から40代前半であれば必ず知っている『ダッシュ!四駆郎』世代を象徴するミックス・カルチャー作品(1989年)

筆者が小学校高学年の時に少ないお小遣いの使い道として「ミニ四駆」という玩具にお金を貢いでいたことを思い起こします。ステイタスとして、男の子なりのプライドを小さな車のおもちゃに込めること、自分のお小遣いで買った財産は細やかにメンテナンスすること、と幼少期の教養を実現してくれたのが「ミニ四駆」でした。

「ミニ四駆」の累計販売台数は1億8000万台を超えており、そのブームは筆者が参戦していた初期を含め三度の盛り上がりを見せたといいます。ミニ四駆のレースで子供達が真剣勝負をする姿は今でも心に焼き付いています。

運命の出会い

主人公・日の丸四駆郎(ひのまる よんくろう)の父・源駆郎は有名なカーレーサーであり、海外を転戦していました。

ある日父親が過酷なレースに挑むため、海外にゆくのを拒んだ四駆郎に父は一つのミニ四駆を渡しました。四駆郎は、その数年後にダッシュ・ウォーリアーズというチームに参入して団体戦で日本一を決める戦いに邁進するのでした。

四駆郎の仲間にはシューティングスターを操る南 進駆郎(みなみ しんくろう)やキャノンボールを操る地味 頁二(じみ こうじ)がいます。仲間同士での壮絶な戦いの日々を経て、やがて皇(すめらぎ)一族との壮絶な戦いへと展開するのでした。

かっこいいミニ四駆TOP3

1位    プロトエンペラー

今作の主人公・四駆郎と対立するライバルの上位機種です。紫に漆黒のウインドウががかったそのスタイルはまさに原始皇帝の姿でした。この車体については改造してはいけないという暗黙のルールがあった気がします。それほど美しく完成度の高いミニ四駆でした。

2位    シューティングスター

とにかくバックストレートでの速さが武器でした。軽量に軽量を重ねて元がどういう形だったかわからないくらいになるまで車体を軽くするのが鉄則でした。

3位    ホライゾン

主人公の四駆郎が手にしたミニ四駆です。四駆郎の父親が作り上げた伝説の機体で、ウィンドウをメッシュにする他はひたすら装飾品でゴージャスに補強するのが流行りました。

ミックスカルチャー

最近(2020年時点)でもミニ四駆の新しいバージョンは販売されていますが、どうもドラマ性が読み取りずらく、キャラ立ちしていないように見えるのは、その昔「ミニ四駆」という小さなマシンのストーリー性に感動し、共感し、実際にその世界観を手中に収めた経験からだと思います。

全盛期に『ダッシュ!四駆郎』を観て様々なキャラクターの所有する「ミニ四駆」を実際におもちゃ売り場で調査した、あの思い出は忘れることがありません。

続編を待ちわびる日々

この『ダッシュ!四駆郎』はテレビ東京系列で放送されたアニメです。この教養溢れる作品を描くことで、現代の少年達にもドラマを提供し、幼少期の夢を共有したいという気持ちが当然あります。

テレ東さんには目覚めてほしいと常々思います。あの日夢を見た少年たちは車好きで、財産を丁寧に扱うちゃんとした大人に育っています。この幼き日の思い出を、息子の世代にも現代なりの解釈で改めて表現してほしいと願っています。

 

文章:Shinichiro.S

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