出典:©荒野のコトブキ飛行隊製作委員会
「荒野のコトブキ飛行隊」の第1話を見て感心した事が2つ有ります。
1つ目は戦闘機の描き方へのこだわりです。
戦闘機の描き方?と思われる方も居られると思いますが、自動車を思い浮かべて下さい。
自動車の車体に継ぎ目は有るでしょうか?
鉄で出来た自動車は溶接で車体を作るので、継ぎ目が見えません。
ところが、戦闘機は軽量化の為アルミ合金(ジュラルミン)で作られています。
そしてアルミの溶接には高度な技術が要求されます。
その為、機体をリベットで止めて組み立てるという方法を行っています。
良く見て頂ければ、戦闘機の表面に点々とリベットの跡が描かれているのが分かるはずです。
細かい表現ですね!
2つ目は戦闘機の動きについてです。
戦闘機(隼)が飛行船から発艦する時少し高度が下がる所を描いています。
これは、飛行船の中を滑走して飛びたつ分けですが、飛行船の長さを考えると、物理的に十分な揚力が得られないという考えで、飛行船から飛び出た時に、
“下へ落ちるのでは無いか”と想像して描いているのだと思います。
どれだけ落ちるか分かりませんが物理的には正しい描き方だと思います。
実際に、第2次大戦時の記録映像には爆弾を積んだ重い攻撃機が空母を発艦する時に、飛行甲板から飛び出た瞬間に高度が下がる所が写っていたりします。
この2点から制作側にはこだわりが有るのだと思いました。
アニメなので機体表面のリベットまで描かなくてもかまわないでしょうし、細かい動きの表現が無くても、アニメとしては成立するはずです。
しかし、より事実に近づけたい制作側のこだわりには感心します。
次回の放送が待ち遠しいです!
文章:エムユー
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