出典:(C)Geneon Universal Entertainment.
はじめに
『serial experiments lain』はメディアミックス作品で、アニメとゲームが同時進行で製作されました。
アニメは1998年の7月から9月まで全13話が放送され、同年11月にプレイステーション用のゲームが発売されました。
今回はアニメの方のlainについて、筆者の目線でご紹介していきます。
『岩倉 玲音』という少女
中学校に通う『岩倉 玲音』(いわくら れいん)という少女が主人公です。
髪型は全体的には短めですが、一部分だけ長く伸ばしておりその部分をピンで留めているのが特徴的だと感じました。
体格も華奢で小柄で、表情の変化もあまりなく、空虚な雰囲気をまとっています。
活発な性格とは言えず、友達から話しかけられてもポツリと呟くように返事をする、大人しい女の子です。
とあるメールをきっかけに
玲音がとある日登校すると、クラスメイトの女子が騒いでいました。
以前に自殺した女子生徒から、メールが届いた、と…
玲音も自宅にて自分の「NAVI」(作品におけるパソコンの名称)を起動すると、例の自殺した女子生徒からのメールを受け取ります。
メールには「あたしはただ肉体を捨てただけ」「ここには神様がいるのー」などと綴られていました。
このメールをきっかけに、玲音は徐々にワイヤード(作品に登場するネットワーク)にのめり込んでいきます。
感想
玲音がワイヤードにのめり込んでいく姿はどこか共感出来るところもあり、今から20年も前の作品なのに古臭さをあまり感じませんでした。
静電気対策としてキャミソール一枚だけになってNAVIをいじる玲音の姿に、何とも言えない憧れのような、でも守ってあげたくなるような気持ちになりますね。
ホラーチックなところもあったり、切なさを感じる描写があったり、明るい気持ちになれるとは決して言えませんが、退廃的な雰囲気が好きな人はめちゃくちゃハマると思います。
現実世界とネットの世界が混ざりつつある現代だからこそ、改めて視聴してほしい作品です。
文章:大葉勺々