出典:© 星野 真・小学館/ 「ノケモノたちの夜」製作委員会
裏で人身売買を営んでいる教会で暮らす孤児ウィステリア・ラングレイ。
彼女が生活する屋根裏に、夜な夜な話し相手にやってくる者がいる。
名をマルバスといい、悪魔である。
ある日、売られていったウィステリアを追って、相手の貴族とその契約悪魔と対峙。
ウィステリアは視力と引き換えにマルバスと契約関係となり、それらを一掃、ふたりで旅に出る。
マルバスたち悪魔「崩国の十三災」は、かつては人間だったという。
身寄りがないもの同士で共同生活していたところを、敵国に攻め込まれて命を落とし、主の術によって悪魔として生まれ変わったのだ。
悪魔となった彼らのその後、何してたかというと・・・
マルバスの場合
悪魔の姿では人に視認されない。
だが、たまたま出くわしたウィステリアには見えている様子。
気になって後を追った先で、意気投合し、毎晩のように話し相手になっていたという。
要するに、街をぶらぶらして目に付いた女の子をストーカーしてた。
ダンタリオンの場合
女王陛下直属部隊「剣十字騎士団」に所属するルーサーは、軍隊上がりの戦闘大好き人間。
戦闘狂悪魔であるダンタリオンと気が合って契約関係になるのは必然。
要するに、気の合う仲間とリアル格闘ゲームしてた。
ナベリウスの場合
ブラックベル家は貴族である。
ある時、閣僚の護衛に失敗し、その責で最年少のダイアナだけを残し一家心中した。
その際、一人じゃ心細いだろうから、悪魔ナベリウスと契約するように言い残して・・・
要するに、おままごと感覚で幼女のお守してた。
シトリの場合
湖の底で人間時代を懐かしく思いながら夢の中。
ふと、目を覚まして外界に出てみれば・・・
かつての仲間たちが主のことも忘れて、好き勝手に過ごしていた。
その様子が腹立つので、ウィステリアの兄スノウを操り、戦闘を仕掛ける。
要するに、寝てた。
自分のことは棚に上げて、かつて家族として暮らしていた仲間たちのその後の生活ぶりにイチャモンつけて喧嘩を売るとは・・・
まさに人の心を忘れた悪魔ですな。
文章:ヒトツメロバ