出典:©下等妙人・水野早桜/KADOKAWA/村人A製作委員会
ついに世界征服を果たした大魔王ヴァルヴァトスだったが、戦いの中で唯一無二の親友を失い、孤独感に苛まれていた。
そんな彼が次に欲したものは、普通の生活だった。
自ら転生の道を選び、三千年後に村人アード・メテオールとして生まれ変わって、新しい生活をスタートさせる。
普通の幸せが欲しいだけなのに・・・
イジメられるのだ。
入学した魔法学院で
教官オリヴィア・ヴェル・ヴァインはかつての魔王軍四天王のひとり!
あっさり見捨てられたかつての部下が、魔王を許さないのは当然のこと?
魔王の転生体じゃないかと疑っている様で、集中攻撃されるのだ。
ただの村人なのに、繰り出す魔法から気づかれたのかな?
女子と仲良くしていたら
女教官のひとりから人目の付かない山岳地帯へ誘い込まれた。
「女子とイチャイチャしてないで、もっと魔法修行に励め!」とお叱りを受けるのか?いやもっとその先のウフフ♡展開もある?と思ったらその正体は、狂龍王エルザードだった。
三千年前の決着がまだだった!
修学旅行先で
突然現れた霧を抜けて辿り着いたのは、三千年前の魔王ヴァルヴァトスが統治していた世界!?
そうだ!戻る方法を魔王ヴァルヴァトスに教えてもらおう!
だが、この世界には別ルートの世界からきた自分もいて・・・。
彼はそっちの世界ではディザスター・ローグと名乗り、向こうで相当苦労したのか、すっかり怖い顔になって自分をイジメてくるのだ。
この時代では戦死した親友リディア・ビギンズゲートがまだ生存しており、ローグはリディアの生き延びる道を探っているようなのだ。
リディアの死をすっかり受け入れてしまっている自分が鬱陶しいらしく・・・
自分が前世で魔王ヴァルヴァトスだったことはバレてはいけない。
強者であるうちは「黙れ、小僧!」で済んだ。
弱者なったら「イジメよくない!」とほざく?
結局のところ、勝手なことした結果であって、イジメられる原因が魔王自身にあるということですな。
文章:ヒトツメロバ