出典:©真島ヒロ・講談社/RAVE製作委員会
真島ヒロといえば『FAIRY TAIL』でもお馴染みのファンタジー漫画の作家です。テレビシリーズでは漫画版の全296話が、全51話にまとめられています。
コミックスは累計1800万部を突破しており「週刊少年マガジン」に長期連載された人気作品です。
『RAVE』あらすじ
主人公のハル・グローリーは「光の聖石レイヴ」の使い手・レイブマスターになることを夢見て旅を続ける少年です。彼のパートナーはエリーと言います。両親を亡くしているハルにとってエリーは心の支えです。ある日見つけた鼻が三角コーンの様に尖っている謎の生物をしゃぶ太郎と名付けます。
どうやら犬らしいのですがこの作品には序盤から喋る太陽の形をした壁掛け飾りが登場するなど、かなり独特な世界観を表現しています。問題は闇の魔石ダークブリングであり、50年前には「レイブ」と「ダークブリング」の戦争で世界の10分の1を破壊したと言われるオーバードライブがおきたことです。ハルは世代を守るための勇気ある旅へと向かいます。
『アニメ界にとって貴重な財産』
『RAVE』はアドベンチャー要素の強い作品であり、原作者の真島ヒロ氏にいわせるとポップさが伝わればいい、というように独特な世界観がアーティスティックに描かれています。ファッション面でも当時のカジュアル系ファッションに強く影響を与えており、『RAVE』という共通の話題はステイタスにさえなっていました。
テレビアニメでは省略されているものの、残酷なシーンも数多くあり、原作者の本気度が伝わってくる迫力のある描写が読み手にダイレクトに伝わっている作品です。それだけにテレビアニメ化することはとても難しかったと思いますが、物語の核心や「善」と「悪」「光」と「闇」の現し方が絶妙に描かれていてアニメーションならではの感動を誘います。
また、真島ヒロ作品はカラーだからこそ生きるデザイン性があると思うので、アニメ化したことは日本のアニメ界にとっても貴重な財産だと思います。
文章:Shinichiro.S