出典:©雪森寧々/集英社・久保さんは僕を許さない製作委員会
あらすじ
家から離れた本屋さんを訪れた白石くん。
読み捨てられていた本を見つけて、元に戻そうと手に取ると、それはいかがわしい本だった。
動揺で固まっていると、なぜかモブであるはずの白石くんに店員の女性が声をかけてきて…。
そして、ある冬の日。久保さんとメッセージをしていた白石くんは遊びに誘われる。
日取りを決めた後、カレンダーで確認するとその日は12月25日で…。
弟想いの兄
雪が積もった公園で一人遊ぶ小さい男の子がいた。
不審人物が男の子に一人なの?と声をかけるが、男の子の後ろにもう一人いたのだった。
「あの~。います」
そう声を上げたのは白石だった。
白石は弟と二人で、公園で雪を使って遊んでいたのだった。
存在感が無くて一人だと思われていた弟に謝る白石だったが、弟は笑顔で白石を見る。
「雪遊びしようって約束したのは良いけど、誠太一人だと思われる所が大変だな」
その後も寒さに耐えながら弟と遊び続ける白石だったが、ここで白石に近づく一つの影が現れるのだった…。
最高のクリスマス
学校で久保とメッセージを取りながらやり取りをする白石は、以前の“約束”をする事に。
それは、一緒に遊びに行く事だった。
久保が提案した日を調べてみると、12月25日のクリスマスで白石は少しうろたえた表情を見せる。
約束の当日。
クリスマスな事もあり、街は人で溢れかえっていた。
人を避けつつ寒い中、早めに待ち合わせ時間に着いて久保を待つ白石。
「12時50分。これはお待たせっていうのかな?」
「早いね白石君。待った?」
そう言いながら久保が現れる。
久保は白石がいつから待っていたか尋ねた後、クリスマスプレゼントを渡すのだった。
あまりに突然なプレゼントに困惑する白石だったが、久保からプレゼント交換しようと言われて、15分以内にプレゼントを買いに行く事になる。
迷いに迷った白石だったが、待たせている久保のことを考えながら“手袋”をプレゼントする事に。
「いっぱい考えて買ってきてくれたんだね。どうしよう。すっごく嬉しい」
そう口にして笑顔を見せる久保の姿を直視した白石は…。
全体的な感想
弟にはしっかりと認識されている白石君。
寒い中、弟との約束を守る為に公園で遊ぶ姿はまさに兄でしたね!
そして、久保さんとのデートでも男を見せました。
完璧なプレゼント選びでしたね…。渡した物もそうですが、渡す際に伝えた言葉も全て完璧だと思います。
思ってくれていた。考えてくれていた。というのが凄く嬉しいでしょね!
顔を赤らめて笑顔を見せる久保さんは、最高に可愛かったです。
果たして、いつになったら白石君は久保さんに恋心を抱いてくれるのでしょうか…。
あの表情を見ても、揺れ動かないのは強すぎるぜ…!
文章:クラッシャー佐藤