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アニメグッズとして、おしゃれでかっこよくて場所を取らなく、さり気ない上に実用品としても使えるものとして、江戸切子はどうでしょうか。
切子とは、ガラスの表面に切れ目、ミゾ(切子・カット)を入れて幾何学的な文様や抽象化された図柄(星、花、丸、花火等)を造るガラス細工のことを云います。
江戸切子は、東京都の伝統工芸品で、国の伝統的工芸品でもあります。今は、透明なガラスに色ガラスを被せた『色被せガラス』の物が多いです。
素材は『クリスタルガラス』と『ソーダガラス』が有ります。クリスタルガラスは、透明感と輝きと重さから来る存在感は有るが、傷がつきやすいです。
現在ソーダガラスは、一般的に使われているガラス食器の素材で、クリスタルガラスよりは硬くて丈夫で普段使いに向きます。価格はクリスタルガラスの方が高いです。
アニメキャラクターとファンが江戸切子を知る
アニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』の18話の物語として、江戸切子職人の工房に『緒方智絵里』と『三村かな子』が取材に訪れるシーンが話題を呼びました。
そして『江戸切子協同組合』との公式コラボレーションの『江戸切子for346PRODUCTION』クリスタルガラス製オールドグラスとソーダガラス製タンブラーが数量限定の上、抽選で販売されました。
(制作は江戸切子協同組合、デザインは『草野剛デザイン事務所』草野剛、近藤ひろ両氏)
販売終了の品なのですが、とても良い物なので感想を述べさせてもらいます。
クリスタルガラス製オールドグラスは、江戸切子らしい軽やかでさり気ない品の良い物で『Cool』と云う青い物が一番良い様に感じたが照明や背景で幾らでも感じ方が良い方に変わります。
グラスを上から見た時の文様も透明な所と色の付いた所の対比が鮮やかで目に映えます。
ソーダガラス製タンブラーは『銅赤』と云う深い赤色が印象深がったが、『瑠璃』の濃い青の爽やかさも良いです。
タンブラーの上から下にすぼまっていく曲線がとても美しい物です。
両方ともサンドブラスト加工したであろうペガサスの模様以外は、アニメコラボグッズには見えないがそのさり気ない所がとても好感が持てます。
値段は、クリスタルガラス製オールドグラスが34,600円で、ソーダガラス製タンブラーが、12,000円の価格でこれは適正価格です。
アニメ、ゲーム等で長年続いている人気コンテンツのコラボグッズで、この価格はむしろ安いと言えます。
アニメコラボでは無い普通の江戸切子だとしても適正価格の内に入ります。
アニメコラボ江戸切子になったアニメ紹介
『アイドルマスターシンデレラガールズ』、『刀剣乱舞』、『名探偵コナン』、『銀河鉄道999』、『ワンピース』、『進撃の巨人』、『ご注文はうさぎですか』、『千と千尋の神隠し』、『艦隊これくしょん』。
これらの中では『アイドルマスターシンデレラガールズ』と『刀剣乱舞』がアニメグッズらしさ低めで、特に刀剣乱舞の『燭台切正宗』は作るのが難しい黒(墨)色で、底面にサンドブラストで紋が入っている落ち着いた造りで、説明されてもアニメグッズとは思えない解る人だけ解れば良いつくりです。
職人の手作りなので、製作数が数十個から千個未満で売切れたら再販は絶望的です。(刀剣乱舞は第二弾が出たが、再販では無く別キャラ、別デザイン)
欲しい時に買わないと次はないです。大切に使えば一生物にもなると思います。
(電子レンジに入れてない、食器洗浄機・乾燥機に入れない、熱湯を入れない、冷凍庫に入れない等に注意して下さい。)
繊細な工芸品、アニメグッズとして扱う様にしましょう。
実用品として使うのが怖ければ、透明アクリルケースに入れて飾っても良いです。
文章:北山南河