出典:©石田スイ/集英社・東京喰種製作委員会
石田スイの同名漫画をテレビアニメ版にリメイクしたものです。今回紹介するのは4期にわたって放送されたこの作品の第1期です。普通の読書好きの人間であるカネキがグールになってしまう物語を鮮烈に描いています。
『東京喰種トーキョーグール 第1期』あらすじ
ある日、相手が喰種(グール)であることを知らずに読書好きという共通点からデートに誘われた金木 研(カネキ ケン)は女性の喰種・神代 利世(カミシロ リゼ)に危うく食べられそうになってしまいます。
喰種(グール)とは人間の肉を食べることでしか生き延びられない特殊な種族です。この一件でカネキは一命を取り留めますが、重傷を負ってしまいます。
一方のリゼは鉄筋の落下により重傷を負います。なぜか、リゼの臓器を移植して助かったカネキは、思いもよらず喰種(グール)になってしまいました。
『グールとして生きるのは難しい』
展開としてはどうしても人間を食することができないが為に飢えに苦しむカネキと、カネキが居場所として決め、店員になった「喫茶店あんていく」を中心に描かれます。「喫茶店あんていく」には色々なグールが店員として働いています。
そして彼らが対立する2つのグループがあります。一つは人間達の自衛組織である「喰種対策局 (CCG)」です。グールにとっての1番の天敵です。そしてもう一つは悪意のあるグール集団として「アオギリの樹」があります。
物語の作中、重要な人物が死んでしまうことの多い大量消費的作品になっています。もしもの設定が飛躍しすぎており、それが逆に作品に対する没入感を誘います。「カネキが覚醒し、最強のグールとして東京をまとめ自ら最後を迎える」のような期待していた展開ではなく、常に混沌とした東京という街で自分のサガと向き合いながらグールとして窮地に立たされていく姿がショッキングなアニメです。
文章:Shinichiro.S