出典:©堀越耕平/集英社・僕のヒーローアカデミア製作委員会
堀越耕平氏が原作を描いたこの作品は漫画版が大ヒットし、2016年に待望のアニメ化がされたものです。TBSからスタートしたTVアニメはのちに日本テレビ系列で続編が放送された珍しいパターンの人気作品です。
ヒーローに憧れる少年
主人公は、緑谷出久(みどりや いずく)はごく普通の中学生です。背景となる世界観は、世界総人口の約8割が異常体質を持つ社会で、その中に、能力を悪用する「ヴィラン」とそれらの脅威からコミュニティーを守る「ヒーロー」がいました。題名にもなっている『ヒーローアカデミア』は世界中のヒーローを育てるための高校です。出久は、異常体質を持たない普通の子ですが、ヒーローに対する憧れが強いようです。そんな彼は憧れのヒーロー「オールマイト」に命を助けてもらい、高校入学後は「オールマイト」の能力を受け継ぐことになります。必殺の能力はオールフォーワンと言います。最初は発動した腕がバキバキに折れてしまう始末です。出久は果たして世界一のヒーローになれるのでしょうか。
憧れから実現
出久の住む世界は天国と地獄が共存する世界です。どちらも選べない(能力を持たない)一般人にとっては普通でいることがリスクでしかありません。しかし、そんな現実とは裏腹に、例えば田舎から上京する高校生のように「興味本位」という単純な理由でヒーローになってしまったのが出久かもしれません。しかし、勇気と根性だけはしっかりしている出久です。オールマイトもそれを察していたのかもしれません。
出久の成長に感動
オールマイト自身も古傷が治らなくてヒーロー引退と後継を考え始めた矢先の出来事だったのでしょう。いつしかオールマイトを助けるまでの存在感を身につけた出久は、体育祭での壮絶なヒーロー大戦に挑むことになります。
「ヒーローになりたい」「この世界をもっと平和にしたい」という子供ながらの純粋な正義心を刺激する名作だと思います。
文章:Shinichiro.S