出典:九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会
遂に来たか! と言う感じです(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。
こちらではお久しぶりだったのは、単にアニメを観る暇が無かったからなんだYO! と、無意味な主張をする今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回の記事は、「始まったぜ、アニメ『ダンジョン飯』!」とかいった話です。
概要
九井諒子原作の、ファンタジーマンガです。
「魔物を食う」ということにスポットを当てた、今までに(多分)ない作風。
ただ、ファンタジーとしての設定はガッツリしておりまして、ある意味王道です。
主人公のライオス率いる一行は、ダンジョンの最深部で、レッドドラゴンと戦います。
しかし、空腹のせいか、パーティーの動きにキレがない。
その結果、ライオスの妹であるファリンが、ドラゴンに丸呑みされてしまいます。
呑まれる寸前のファリンの魔法で、命からがらダンジョンから脱出したライオス達。
ファリン救出のために、すぐにダンジョンへ再度向かわんとするのですが、金と食料を置き去りにしてしまっていた。
色々と厳しい中、ライオスは、「ダンジョン内で食料を自給自足する」と決意します。
キャラなど
まず冒頭、「なぜ、ダンジョンが存在するのか?」という説明から入ります。
この辺、設定がしっかりしていますから、違和感はない。
そんな事よりも、本作のキーワードは「食」です。
なんしか、登場人物の空腹シーンが多い。
ただまあ、普通に(?)考えりゃ、分かりますよね。
生きていく以上、絶対にメシを食わなきゃいけないわけですし。
主人公のライオスは、「魔物が好きすぎて、味が知りたくなった」という、かなりアレな男。
同行するエルフの魔法使いマルシルと、トラップ解除等担当の、ハーフフットのチルチャックは、割と常識人。
つうかですね? この作品、魔物を食べることを勧められたマルシルの、「嫌だー!!」という、数々のリアクションを楽しむ作品かも知れません。
だって、「やだー!」からのブレイクダンスまであるんですから。可愛いな、もう!(えー)
水炊きとタルト
そんなわけで、初回のメニューは、「大サソリと歩きキノコの水炊き」と、「人食い植物のタルト」。
我流で調理を試みて失敗するライオスですが、そこに現れたのは、魔物料理に精通している、ドワーフのセンシ。
10年以上魔物食を研究し、レッドドラゴンを食うのが夢だった、というセンシ。
こいつも大概カッ飛んでいますが、目的が一致したこともあり、センシはライオスの一行に加わります。
そして始まる、「魔物を食いながらのダンジョン攻略」。
ぶっちゃけ、「気持ちのいいハッタリの数々」です。
だって、例えばですよ?
「スライムをかんきつ類の果汁で洗って乾かせば、高級食材になる」
……は? ですよね。
しかし、「ああ、そうなんだ」と納得させられてしまう、ふしぎ!
センシの調理で供される、魔物料理。
大サソリの扱いは、ほぼエビ。背わたの位置もエビのそれでした。
水炊きの鍋には、細長く切った干しスライムなんかも入っているわけですが、感覚的にはくずきりライクな。
タルトなんかも、ゼラチンを干しスライムで代用して、木の実を使っているあたり、「なるほどー!」と思える。
「嫌だー!」とか言いつつ、空腹には勝てずに食ってみて、「おいしい!」と感動するマルシル可愛いよマルシル。
ファンタジー×飯テロ!
それにしても、さすがグルメ作品であるせいか、料理の描写に気合いが入っている。
魔物ですから、当然、実在はしません。
ただ、「どんな味なんだろう? 食ってみたい!」と思わせるのは、すごいと思います。
つうかですね? 観ていると、まず間違いなく腹が減る。
ファンタジーでありながら、飯テロアニメ。
今期の覇権は確定ですね、こりゃ。
いやまあ、僕も、手当たり次第にアニメを観るわけでもないのですが。
ちなみにこの作品、英語のタイトルが、“Delicious in Dungeon”(デリシャス・イン・ダンジョン)。
ご時世的に、アニメのコンテンツも、世界展開が当たり前のようで、よいことです。
食べると言うことは、普遍的な、全ての生き物に等しい欲求です。
要は、ファンタジーな世界であれど、「食」は切り離せない。
新鮮な切り口、と申しますか、誰もが今までスルーしていたテーマ。
皆さんもご覧になって、一緒に腹ぺこになろうぜ!
んじゃまた。
文章:フジカワ