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細田守監督の名作『おおかみこどもの雨と雪』をご紹介

『時をかける少女』や『サマーウォーズ』で有名な細田守監督の作品です。細田守監督は2004年の『ハウルの動く城』の監督をスタジオジブリで務めながら途中降板して宮崎駿監督に引き継いだという経歴も持っています。

恐らく宮崎駿監督が高齢になった今、日本を背負うアニメーション映画監督として最も期待されている人物だと思います。

『おおかみこどもの雨と雪』あらすじ

女子大学生の「花」は、大学の講堂で日本狼が人間に化けている「彼(作中で名前は語られていない)」と出会い恋に落ちます。いずれ二人は子を宿し、家族になろうとしていました。2人の子供をもうけて幸せに暮らすある日、彼が雨の中、家に帰ってこないことがありました。

花は必死に探しますが河川敷で目撃したのは傷だらけの日本狼の死体でした。二人の子(雨と雪)と共に、夫の分まで幸せに生きようとする花でしたが、姉・雪の注意も聞かず弟・雨はどんどん野生化してしまいます。花は人間である限界を乗り越えて家族を守ることができるのでしょうか。

『家族とは…』

大胆なストーリー設定ですが、説明的ではなく自然な流れでキャラクターの個性を飲み込めるのは細田守監督の持っている不思議な才能だなと思いました。気を抜くと狼の姿になってしまう雨と雪ですが、父親のことをほとんど知らないが為に、不器用に生きてしまいます。

雨の野生に対する責任感は人一倍強く家のすぐそばにある森にすぐに修行に行ってしまいます。そこでは師匠と仰ぐ森の主の狐がいました。家族を必死に守ろうとする花と森を守ろうとする雨の間にいつしか心の溝ができてしまいました。

 

彼を含めた4人家族の物語は、あまりにも深い傷を負いながらゆっくりと大人の世界へと成長していきます。絶滅危惧種であるが故に化けてまで知的で平和的に生きようとした父親の気持ちを雨は理解できるのでしょうか。とても感慨深い物語です。

 

 

文章:Shinichiro.S

 

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