出典:©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA
あらすじ
不老不死の仙薬を手に入れる為、幕府に集められた画眉丸と死罪人たち。
彼らを待ち受けていたのは選別という名の…殺し合い。
血風舞う戦場で、佐切は画眉丸が真に斬るべき悪人か、見極めようとする…。
公儀御免状の真意
仙薬を持ち帰る事によって無罪放免を約束するという公儀御免状。
それの為に集められた死罪人たちだったが、これから向かう島の“唯一生還した”人間の惨状を知る。
「帰還した折、体じゅうにこぶが出ていたが…翌日それらが開花した」
「彼以外の六十人余りの調査団が消えたままだ」
島の情報もなく、体中に花が咲いて死ぬ惨状を目の当たりにした死罪人たちは、一斉に声を荒げる。
参加は任意と言われ、参加を拒否した死罪人は即座に“山田浅ェ門”に首を斬り落とされる。
生きる為には“強制参加”となる死罪人たちだが、ここで徳川は“人数を絞れ”と口にする。
そうして、死罪人たちの“生きる為の”殺し合いが始まるのだった…。
画眉丸の実力
殺し合う死罪人たちを目の当たりにして、佐切は首を斬る事の“恐怖”と戦う。
恐怖に飲み込まれそうになっていた佐切の前で、画眉丸が口を開く。
「別の選び方を考えてくれんか?」
「殺人犯だって好きで殺した奴ばかりじゃなかろう」
「できれば殺しなどしたくないって、ごく当然の事だろう」
そう口にする画眉丸に、佐切は“はっ”と気づくのだった。
しかし、画眉丸の言葉は徳川達には届かない。
それどころか、画眉丸を殺せば問答無用で上陸組にしてやると口にする。
死罪人たちに狙われる事となった画眉丸は、“殺しに来るなら殺すよ”と口にして…牙を剥く。
首を噛み切り、死罪人たちを斬首に処す画眉丸は、最後の1人の心臓を手で貫く。
画眉丸の姿を見た徳川も、流石に恐怖を感じてしまう。
そして佐切もまた、画眉丸の血に濡れた姿と言葉を受け、自分に足りない物に気付くのだった。
「私に必要だったのは殺しを恐れぬ強さではなく」
「その恐れを、殺した命を背負う覚悟だったのだろうか」
瞳から涙が伝う。そして佐切は“覚悟”を決めるのだった。画眉丸を“斬る”と…。
全体的な感想
今回は、純粋にグロかったですね…。
1話が綺麗に終わっただけに、2話のグロさに耐えられませんでした。
もちろん、2話も画眉丸と佐切の関係性や“覚悟”が見られて美しかったのですが…。
1話では画眉丸が佐切に気付かされ、2話では佐切が画眉丸に気付かされと…お互いにとって“生きる理由”となっているのが伝わりますね。
ですが、首がポロリと落ちたり、臓器が見えたりが多すぎて少しキツいよ!
次回は遂に、島に上陸すると思うのですが…島でも今回のような殺し合いが起きたり、簡単に人が死んでいくのでしょうか…。
死は美しい。そのような感性を持っていないと最後まで見続けられる自信がないので、筆者も“覚悟”をもって今後も見届けていきたいと思います。
文章:クラッシャー佐藤