出典:© 創通・サンライズ・MBS
それぞれの新たな人生
「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が遂に最終回を迎えました。
前回はエアリアルが大きなダメージを受け、エアリアルに宿るエリクトもどうなってしまったのか不明なところで終わっていました。
本当に今回で物語が終わってしまうのだろうか…と半信半疑で視聴しました。
第24話「最終回」の内容をざっくりと
レーザー送電システムからの攻撃を受け止めた結果、深刻なダメージを受けてしまったエアリアル。
スレッタもキャリバーンと共に一旦回収されますが、キャリバーンから受けた負荷により危険な状態となっていました。
ですが、エアリアルに宿るエリクトと母・プロスペラのために、スレッタは自らの意志で再びキャリバーンに搭乗し、エアリアルを抱えてクワイエット・ゼロへ向かいます。
プロスペラはスレッタにエアリアルをクワイエット・ゼロに接続するよう頼みますが、スレッタは「やだ」と断ります。
実は、プロスペラの体はデータストームに汚染されており、もうすぐ自分の体が動かなくなることをスレッタに告白します。
自分が動けるうちにエリクトに自由を手に入れてほしいと願っていたのですが、スレッタは「私はお母さんも失いたくない」と言い放ちます。
スレッタは自分とキャリバーンの力で状況を変えようとしたそのとき、目の前にいなくなったはずのエランが現れて…
感想
前回でもプロスペラの頭に謎の模様が表れていましたが、データストーム汚染のことだったんですね。
自身にタイムリミットが迫っていると感じていたからこそ、なりふり構わず計画を進めていたのでしょう。
それにしても、あの場面でエラン4号の再登場は素晴らしい演出だと思いました。
「待ち合わせに行けなくてごめん」と謝るエランに、「いいえ、いいえ…」と涙を流すスレッタに筆者も泣きそうになりました。
そしてエアリアルのガンビットを装着したキャリバーンがめちゃくちゃ格好良かったですね!
色もゲーミングカラー、というよりは虹色のような感じで凄く綺麗でした。
ファラクトとシュバルゼッテも呼び寄せ、キャリバーンとエアリアルの4体でレーザー送電システムを止めるところも最終回らしい展開で個人的にとても好きなシーンでした。
スレッタとミオリネが無事に再会してから3年後、他の登場人物もそれぞれ新しい道を進んでいるようでしたね。
個人的にはペトラが足を失ったものの、幸せそうにラウダと寄り添っているところが良いなと思いました。
グエルはジェターク社のCEOとして本物のエランと交渉をしたり、セセリアにからかわれているところがどこか情けなく、でも人間味に溢れていて「成長したなぁ…」と感じました。
最後、地球にてスレッタとミオリネ、そしてキーホルダーに宿ったエリクトの三人で会話しているところは本当に穏やかで、車イスに乗るプロスペラもどこか優し気な雰囲気でしたね。
スレッタとミオリネの左手に指輪がはめられていた…ということはそういうことなんだね!?と嬉しく思いました。
エンディングに入る前に、やっと今回のサブタイトル「目一杯の祝福を君に」が出ましたね。
Season1のOP「祝福」の歌詞のワンフレーズをここに持ってくるというエモすぎる演出、最高!
さいごに
毎回展開が予想出来ず、いつも楽しく視聴しては「これどうやってまとめたらいいんだ」と悩むこともありました。
それぐらい情報量が多く、それでいてやや駆け足な展開なので文字にして説明するのが本当に難しかったです。
ですが、「全話見られて良かった、凄く有意義な時間だったと」思える作品でした。
あともう1クールぐらいあって各キャラクターの掘り下げをしてくれていたらもっと好きになっていた作品かも知れません。
出来ることならスレッタとミオリネの結婚式が見たいな~…という願望を抱きつつ、また最初から視聴しなおして伏線をチェックしたりしようかなと思います。
いつか、チュチュ先輩のフィギュアとか出たらいいな…
文章:大葉勺々