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北欧神話が日本アニメによって蘇る『戦場のヴァルキュリア』圧倒的な人気を誇った深夜アニメ(2009年)

物語は、ウェルキン・ギュンターとヒロインのアリシア・メルキオットを中心に展開します。

最終話まで彼らの好敵手として登場したマクシミリアンも少し変わり者だけどナイスなキャラクターで存在感をアピールしていました。

民族闘争と神話のミックスが絶妙な作品

敵国の東ヨーロッパ帝国連合総司令官にして準皇太子マクシミリアンの暴走を止めるべく、ガリア公国義勇軍第3中隊第7小隊が戦場を駆け抜ける様子を描いた作品です。そして世界には、その昔ヴァルキュリアとダルク人という二つの種族がいました。

ヴァルキュリアはダルクの世界を滅ぼしました。「ダルクスの災厄」という名の伝説に隠された秘密とは?時代を超えて風化した記憶が蘇ろうとしています。

友情と共に愛を語るストーリーはクライマックスのマクシミリアンとの対戦まで目が離せない怒涛の展開を見せます。

美しいビジュアル・デザインとわかりやすい設定

現代を生きる我々にとって、軍服と呼ぶにはあまりにもおしゃれなコスチュームが印象的です。

この作品の設定では「東ヨーロッパ帝国連合」と、「大西洋連邦機構」の2大勢力により世界が支配されていました。世界観も小道具も前衛的ですが時代設定は1930年代ということになっています。

ヴァルキュリアの歴史について

2つの勢力が戦争を始め、等身大の主人公の視点と俯瞰的要素も含んで物語は進んでいきます。

北欧神話でヴァルキュリア(独:ワルキューレ)とは、生と死を選ぶ者、つまり命にまつわる神様なのです。時に一人で、時に軍団で馬に乗って、マントをひるがえすその様はさながらユニコーンのようでもあります。

戦争と宗教

この作品が聖戦(ジハド)としてではなく帝国と連邦の争いになっているところが、ある種のリアリズムなのかもしれません。

戦後の日本において神学は平和的象徴ですが、ヨーロッパの歴史を題材にした作品においては、まさしく枯渇していた宗教と救済というテーマを与えてくれる貴重なアニメなのかもしれません。

豊富なキャラクター陣

大西洋連邦機構に於いてキーマンとなるのがファルディオという青年です。世界を焼き尽くそうとするマクシミリアンを止めたのもファルディオです。そんな行き過ぎた野心を燃やすマクシミリアンですが、ヴァルキュリア人の研究施設に入れられ人体実験の道具にされかけていたセルベリアを救うなどの正義感も持ち合わせています。

平和のための戦い

誰も彼も絶対悪などなくそれぞれの正義のために争いを続けていることがよくわかります。しかし、マクシミリアンは大量破壊兵器というタブーに魅了されてしまったのです。一歩足を踏み外せば一寸先は闇なのだということです。

作中には出てきていませんが戦神アレスのような神様が俯瞰的に見守っているのではないかというくらいく闇の力は葬られます。

このコラムを読んで、ヴァルキューレという存在に少しでも興味を持っていただければ幸いです。

 

文章:Shinichiro.S

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