出典:©大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード
ネタで殺っちゃった☆
鈍器を手にしておじさんを殺害するポプ子。
「やっべ。ネタで殺しちゃった」
満面の笑みで“ネタっすよ~”と言いながら明るく振舞うポプ子だったが、その後おじさんはポプ子によって山中に埋められるのだった。
ネタなのか、ネタじゃないのか、真実は闇の中に…。
バン・ブ・クルセイダーズ
90年代風の絵と雰囲気で描かれる不良物語。
その主人公を飾るのは旧支配者であるクトゥルフだった。
クトゥ夫はポプ子とピピ美と友だちになり、悪事を働き目立っていた。
ある朝、学校へ向かうバスに乗り込んだクトゥ夫に近づいてくる一人の男がいた。
「僕、殺土谷ってもんだけど」
「殺土谷!?飯田橋連合のヘッドじゃねぇか!」
ポプ子とピピ美を“売れ”と言ってくる殺土谷の要求を断るクトゥ夫だったが、家族を人質に取られてしまい…。
本当のダチ
ポプ子とピピ美を売らずに一人で敵陣へと赴いたクトゥ夫。
「テメェの都合で男は下げねぇ!俺を気が済むまで好きにしろ!」
膝蹴りを食らい、ボコボコにされるかと思われたその瞬間。
ポプ子とピピ美が現れる。
「ポプ…ピピ…お前らなんで…」
ポプ子とピピ美により大勢いた不良たちが消し炭と化す。
全てが終わった帰り道、クトゥ夫とポプ子とピピ美は楽しく談笑しながら歩を進めるのだった…。
全体的な感想
ネタでも人を殺してはいけませんよね!?というか、埋めている時点でガチですよね…?
頭が追い付かなくてもう分からないよ…何が許されて何が許されない行為ナノ!?
90年代の画風が上手すぎて驚きました。昔のタッチとか展開とか熱かったです。
なんだかんだストーリーも良くてちょっとほろりと来ましたね。
まさかのレギュラーというか、主人公にまでなった旧支配者クトゥルフ…。
このまま、ポプ子やピピ美よりも人気が出たら笑っちゃうな~と思いつつ、今後の登場にも期待したいです!
文章:クラッシャー佐藤