出典:© 2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』と言う映画作品について、皆さん一度は耳にした事があると思います。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、2017年8月に全国で公開された劇場アニメ作品です。
映像が物凄く綺麗で、皆さん期待に溢れて、この作品をご覧になられたと思います。
しかし、評価は酷評の嵐…。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の何がダメだったのか、改善点は何処なのか…。
今回は、筆者が個人的に思う、『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の改善点を挙げて見たいと思います。
1『キャラクターに声が全く合っていない。キャラクターに感情移入出来ない』
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主人公・島田典道の声を演じられていたのは、菅田将暉さん。
声に力が無く、感情の籠っていない棒読みが酷かったです。
やはり主人公、主要キャラクターには本職が声優の人を起用して頂きたかったですね。
有名人を起用して、集客しようとしていたのが見え見えで不快でした。
菅田将暉さんを起用するのであれば、実写でやって欲しいと心から思いました。
いくら演技力があって、演技が上手くても、アニメ作品では「声」の演技力が必要です。
「声」の演技力が足りていないと、見ている側は一切、キャラクターに感情移入する事が出来ません。
一方、ヒロイン・及川なずなの声を演じられていた広瀬すずさんですが、此方は特に違和感が無いように感じられました。
しかし、劇中で歌うシーン。あのシーンだけは本当に勘弁して下さい。と思いましたね…。歌う必要性は無かったと思います…。
そして、主要キャラクターとサブキャラクターの発言が下品な事が多いのも問題でしたね。
下品な発言が多いキャラクターに感情移入出来る人は少ないと思います……。
2『ストーリー性が一切無く、頭に何も入って来ない、心に響かない。』
ストーリー?なにそれ美味しいの?
とにかくストーリー性が全く無いです。
最初から最後まで、永遠に観ている人を置いてけぼり。
「IF もしも」と言う言葉を良く使っていますが、変化や可能性を見せる演出では無く、やり直しする演出となっています。
ただのタイムリープじゃないですかーやだー!!と思いましたね…。
「IF もしも」の強みを生かせなかった事、何の説明も無く、ただただ映像が走り気味で流れていくだけのストーリー性の無さ。総じて本当に酷かったと思います。
逆に、ストーリー性がしっかりしていれば、物凄く高い評価が集まったとも思います。
上映時間90分で、観客に何を伝えたいか、何を伝えるべきか。
そこを踏まえて作品を作って頂きたかったですね。
3『高いお金を払って、花火を見に来ただけの様な感覚に陥る』
先に述べたように、ストーリー性が一切無く、ただ流れている映像を眺めている状態が続くので、一体何をしに劇場に足を踏み入れたのか分からない状態に陥ります。
1800円も払って…俺は一体、何を見せられているんだ…。
高いお金を払って、たった数分間の花火を見に来たのか…?こんな場所に…?
このような状態に陥った人は、少なくなかったと思います……!
花火の映像は物凄く綺麗でしたが、普通に現実世界で花火を見に行った方が安く、長く見る事が出来ますよね……。
そして、花火のシーンがいくら綺麗でも、そこに至るまでの過程に魅力が無ければ感動も何も生まれないのです…。
せっかくの花火が台無しになるのは、非常に残念でした…。
筆者は『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は、未完成のままで世の中に送り出された作品だと思っています。
映像が綺麗な事は、映画なので当たり前ですが、それでも評価出来るレベルで綺麗だったと思います。
そして、曲は最高に良かったです…!!
曲だけが心に響き、心に深く残ってしまう事になるのは残念でしたが……。
全て含めて心に残る作品に仕上げて欲しかったですね…。
全体的に問題点、改善点が余りにも多いと思います…。
しかし、問題点を改善する事さえ出来れば、物凄く人気のある大作になると思っているので、いつか『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の完全版を見られる事を心より待ち望んでいます。