出典:© 怪~ayakashi~製作委員会
日本怪談「四谷怪談」「天守物語」「化け猫」で見つけたフレンズを紹介するよ!
ネズミのフレンズと・・・
若い武家の娘・伊藤梅(いとう うめ)に浮気心を起こした赤穂の浪人・民谷伊右衛門(たみや いえもん)は、伊藤家の当主の策略に乗り、毒を以って妻のお岩を排除するんだ。
お岩さんの妹で未亡人・四谷袖(よつや そで)は、姉の仇を討つため下男を体で篭絡するも、死んだはずの夫・佐藤与茂七(さとう よもしち)が帰ってきちゃう。
己の不貞を悔やんだ袖は自害し、全てを知った与茂七は仇討ちのため、伊右衛門の元にむかう。
雪中から突如現れ、返り討ちになりそうな与茂七を助け、伊右衛門を喰い殺したのはネズミの大群だったんだ。
ネズミのフレンズたちが大活躍だね。
ちなみにお岩さんは、ネズミ年生まれなんだ。
こんな感じで色んな怨嗟が渦巻いているんだけど・・・
実は、その坊主頭を見た伊右衛門から「このタコ!」と罵られ、「わー、イカった!」と逆上した伊右衛門の手下でタコのフレンズ・宅悦(たくえつ)の謀略だったってことはないよね?
仲間を捨てるフレンズ
上様に上納するはずの鷹が逃げ出し、廃城「白鷺城」へ飛び去ってしまう。
鷹を追って白鷺城へ向かった飼育係・姫川図書之助(ひめかわ ずしょのすけ)は、そこで出会った富姫(とみひめ)と見染め合うんだ。
実は富姫は「忘れ神」という人喰いの恐ろしい化け物。
鷹も図書之助も戻って来ない・・・殿様は軍勢を化け物の巣・白鷺城へ送り込むんだ。
いざ!キャバクラとばかりに白鷺城へなだれ込む男たちを見て、富姫の侍女たちは「食べきれるかしら?」と色めくが、数に圧されて、次々と討ち果たされていき、追い詰められた富姫と図書之助は、鷹の姿に変身して、迎えに来た鷹と共に3羽で飛び去って行くんだ。
富姫も図書之助も酉年だったのかな?
侍女たちを犠牲にして、自分たちだけ助かろうとは・・・たいしたフレンズもいたもんだね。
ゴジラのフレンズ
坂井家のご隠居・坂井伊行(さかい よしゆき)は若い頃、女性を拉致監禁して、散々弄んだ挙句に死なせた過去を持つ、ひどい人なんだ。
その被害女性がこっそり匿っていた迷い猫のフレンズが、化け猫となって仇討ちにくるんだけど・・・
なんで伊行が年老いて隠居した今ごろになって?
化け猫のその姿は、猫というよりゴジラ!
なるほど、それだけ準備に時間がかかったってことなのかな?
日本の名作怪談にも色んなフレンズがいるんだね。
文章:ヒトツメロバ