出典:©乙橘・KADOKAWA/少年メイド製作委員会
このアニメは2016年春、1クール(全12話)がTV放映されました。
原作はKADOKAWAから発行されている「B’s-LOG COMIC」掲載の乙橘(おとたちばな)の同名漫画です。
アニメーション制作はエイトビットが担当しています。
家政夫長は男子小学生!?
このアニメの主人公は小学生の男子、小宮千尋(こみやちひろ)です。
千尋は彼が生まれてすぐ父親を亡くし、母親の小宮千代(こみやちよ)と二人で生活していました。
ところが千代も千尋が小学5年になった春、心不全で亡くなり千尋は天涯孤独の身になってしまいます。
そこへ登場したのが千代の弟の鷹取円(たかとりまどか)でした。
円は千尋を引き取り自分の屋敷に招きます。
千尋は親類縁者がいることを知らず、円に反発して部屋を飛び出して屋敷の台所で泣いているとゴキブリが登場。
そして千尋が気づいてみると台所は汚物の山でした。
あまりの惨状から千尋はそれを見過ごせず一心不乱に掃除を始めます。
そんな千尋の姿を見て円は千尋に対して屋敷の家事全般を彼に任せる事に決めます。
そして円は屋敷で千尋が家事をするための制服としてフリフリの制服を作って彼に着せます。
千尋は千代の遺書に書いてあった「はたらかざるもの食うべからず」の言葉通り家事をしていくのでした。
メイド小学生。
このアニメの中で千尋は家事をする時の衣装は円お手製の制服です。
ぱっと見、メイドのように見えますが、千尋が男子小学生ということでスカートではなく短パンです。
メイド姿は女の子がするものだと思いますが、男子小学生がメイド姿(?)になるアニメはこの作品以外見たことがありません。
実際、母親似である千尋の容姿なので彼の制服姿は可愛いです。
さすが円、衣装デザイナーの肩書きは伊達ではありませんね。
何かと問題のある円ですがそれはそれとしていい仕事をしています。
後、このアニメの話ごとのサブタイトルは何かの格言が元です。
第1話のサブタイトルの「はたらかざるもの食うべからず」は聖書の言葉が元ですが使われる意味が「働かないものは食べてはならない」という意味でこのアニメで使われています。
カトリックの神父がこの言葉は日本人が使っている意味ではないと語っている事から世間で使われる意味が誤読であるそうなので知っておくといいですよ。
文章:針尾