出典:©武田すん・講談社/グレイプニル製作委員会
前回の放送で主人公の修一の首が元同級生のエレナの手でもぎ取られてしまいました。物語の概要は、修一という高校三年生の主人公が、何の記憶もないままなぜかある日突然「犬のぬいぐるみに化ける」という奇怪な状態に陥り、この世に潜むバケモノの存在を探知します。
ある日自殺未遂の少女クレアを助けたことで運命の歯車が狂い始め、(因みにクレアはエレナの実妹)ずば抜けた嗅覚で謎を探るべくたどり着いたのがエレナの目前だった、という流れです。
コイン100枚
修一が化けた犬のぬいぐるみには背中にチャックがあり、クレアは修一の中身が空っぽであることを知って修一の中に入りエレナに近づきました。そして首をもがれたクレアは唖然としながらエレナに促され廃ビル(ラブホテルの跡地)の宇宙人に会いにいきます。
元通りに修一の首を直してもらっている間に、クレアは宇宙人が自分と同じ体、いや、より理想的な自分に変身した姿を目の当たりにします。そしてもう一つ宇宙人はコインを探しておりそれはとある山に集中して散らばっているということでした。
墜落した宇宙船の元に散在しているのだそうです。コインを100枚集めれば、より特殊な能力が得られると宇宙人は言います。
宇宙人かくあるべし
物語のキーになる逸話が多かった第四話です。コインを集めているバケモノたちがいる。そしてその人たちは修一とは違い自ら望んで化け物になったのです。宇宙人曰くみんな、自分がなりたいものに変身するのだと、、。
修一に記憶がない理由と例の犬のぬいぐるみ、そしてエレナまでが一直線につながります。「自分以外の人を変えられることもできますか?」かつて少女は宇宙人にそう問いかけました。物語の混沌は深まるのに手がかりが少なすぎる。
まとめ
最終的な落とし所が見つかっていないにもかかわらずこんなに引き込まれるストーリーはなかなかありません。少年少女の目線でこの話が大人びた話なのか子供じみた話なのか、はたまた世代のニーズにジャストフィットしているものなのか想像もつきませんがとにかく惹かれるアニメです。しかも原作漫画とアニメでは多少ストーリーが違うのです。
謎多き物語ですが、制作サイドの水面下で何が起きているのか、もうしばらく見守りたいと思います。
文章:S.Shinichiro