出典:© 創通・サンライズ
昭和の終わりに子供達を熱狂させたZZ(ダブルゼータ)ガンダムは、前作Zガンダムの続きの物語です。「第一次ネオ・ジオン抗争」を描いたものであり、ガンダムMK-2やZガンダムも登場します。そして、さらに続編『機動戦士ガンダムUC』への布石としての位置付けになる作品です。
『機動戦士ZZ(ダブルゼータ)ガンダム あらすじ』
『Zガンダム』の終盤で連邦組織「ティターンズ」は滅亡しました。主役級のクワトロ・バジーナ大尉は行方不明となったうえ、エースパイロットのカミーユ・ビダンも精神崩壊を起こして今作には登場しません。「ティターンズの脅威」は回避したものの、ジオン公国残党組織アクシズはネオ・ジオンと名を変え、地球圏の制覇に乗り出します。
修理と補給の為にサイド1に訪れたアーガマという名の母艦に居合わせたジュドー・アーシタという少年が主人公になります。これからネオ・ジオンとの長く激しい戦いが待っています。
『ジュドーとハマーンの戦いから目を離すな!』
ガンダムの正規パイロットになる者が、まだ少年で、スペースノイドで偶然モビルスーツの保管庫に居合わせて軍に取り込まれるという展開は3作連続で共通する設定です。ネオ・ジオンの独裁的支配者でありモビルスーツのパイロットであるハマーン・カーンと主人公のジュドー・アーシタの対戦が見所です。ハマーン・カーンは元ジオン軍のエースパイロット、クワトロ(別名シャア)を心の支えにしており、今作ではハマーンの喪失感が描かれています。
また、今作の見所の一つとして、エルピー・プルというネオ・ジオン軍の少女が、共にニュータイプとして生きるジュドーに感化され、ネオ・ジオン軍を離れジュドーのいる「エゥーゴ」という組織に寝返る展開が興味深いです。今度こそ戦争が終結し、宇宙に平和が戻るのでしょうか。
文章:Shinichiro.S