出典:©永瀬さらさ・紫真依/KADOKAWA/悪ラス製作委員会2022
気が付けば、第二皇子セドリック・ジャンヌ・エルメイアから婚約破棄を告げられている真っ最中だった・・・
ここは乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の世界。
そのゲームキャラの悪役令嬢アイリーン・ローレン・ドートリシュに転生していたのだ。
ラスボス化した第一皇子クロード・ジャンヌ・エルメイアによって踏みつぶされ、炎で焼かれ、行き倒れる・・・それがアイリーンに約束された未来。
そうなる前に、ラスボス化する前に、何とかしなければ・・・
押しかけ女房
セドリックの元を離れ、さっそくラスボスのクロードの元へ乗り込む。
エルメイア皇国の第一皇子でありながら、魔王の生まれ変わりでもあるため、魔王城に移り住んでいるクロード。
彼に気に入られるため、まずは人材を集めて、荒廃した魔王城の修復と、破綻状態の財政回復に乗り出す。
みるみる魔王城はキレイに整えられ、開発した化粧品で貴婦人のお顔もおキレイに整えられ、お金もガッポガッポ。
結果、アイリーンを気に入り、抱き枕化を企むクロードであった。
決まり手、抱き込み。
ドラゴンか大魔神か
エルメイア皇国の第二皇子に公衆の面前で、婚約破棄された。
本来なら泣きわめいて、すがりつくところをアイリーンはシナリオとは違うことをした。
毅然とした態度で婚約破棄を受け入れ、颯爽と立ち去ったのだが、その結果・・・
第二皇子の心を逆に掴んでしまい、狙われる羽目に。
NTR寸前のところをクロードに発見され、ついにラスボス化!
その姿は、ヌンチャクは振り回さない怒りのドラゴン!
ヒロインのリリア・レインワーズがクロードに突っかかる前に、彼女の聖剣を奪い、危機一髪のところを回避するアイリーン。
クロードの怒りは、涙で鎮めさせた・・・まるで大魔神を鎮めるかのように。
決まり手、泣き落とし。
千秋楽
「しょせんゲームの世界、人がいくら死のうが構わない」と考えるもう一人の転生者がいた。
リリアこそがその人。本来なら聖剣でラスボスを倒すヒロイン。
戦闘のどさくさの中に、死の運命が待つアイリーンにとっては、消えてほしい存在。
聖剣を奪取したことで、一旦退散させたものの・・・
どこか別ルートから新たな聖剣をゲットして出戻ってきたリリアとの、女の戦いが展開される。
なぜそこまでしてアイリーンを死なそうとするのか?
だが。聖女の血を受け継いでいる両者ともに、聖剣では倒れない。
決着つかず、水入り。
刃物振り回す二人の女子が対峙する。
はて、この展開はどっかで見たような・・・
そうだ、あれだ、『School Day・・・』おっと、誰か来たようだ・・・
文章:ヒトツメロバ