出典:©福本伸行/竹書房・VAP・4Cast・NTV
麻雀のみならずギャンブル全般において、無類の強さを発揮し「天才」「悪魔」「泥酔者」「死にたがり」と銘打たれるアカギ。
そんなアカギに勇敢にも立ち向かっていった、魅力的な敵役たちを紹介したいと思います。
矢木圭次(やぎ けいじ)川田組の代打ち。
「キャタピラ」というドラ表示に好きな牌を送り込むイカサマ技で、アカギに対抗するが「見せ牌」に引っかかりあえなく逆襲を喰らう。
「金の代わりに指を賭けろ」という脅しも虚しく、「俺だけを狙い打ってる!」と対局後は人格崩壊してしまった。
市川(いちかわ)川田組の代打ちで盲目。
アカギの策略により、「すり替え」又は「抜き」という自分の山から牌を入れ替えるイカサマ技が、自らの首を絞める結果になり敗退。
「運命は出ないと言っておる」と実弾入りの銃を使ったロシアンルーレットでの脅しをかけるが、軽くいなされる。
持ち点10分の1のルール変更から、イカサマ戦へと持ち込まれた展開全てが、アカギの手の内だったことを知り、立ち上がる気力も失い退場していった。
川島(かわしま)おもちゃ工場のアカギの先輩。
給料日の夜に「通し」というイカサマ麻雀で、後輩から給料を巻き上げていた。
アカギとの賭けに破れたあと、襲撃をかける。
アカギが投げてよこした、大金入りの封筒を拾おうとしたところを膝蹴りで一蹴される。
浦部(うらべ)藤沢組の代打ち。
負けるたびにレートを倍増していき、最終的に負けを取り返すルールを押し付けて対抗。
完全安牌と思われた当たり牌をつかまされて敗退。
対局後「殺したろか」と脅しをかけるが、「手首を賭けてもう一勝負」と危険を察知すると立ち止まる本質を突かれ、退いた。
鷲巣巌(わしず いわお)戦後日本復興の裏の支配者。
圧倒的な財力をバックに、血液を賭けた麻雀で若者の死に様を楽しんでいた。
大きな上がりを予感すると、周りが見えなくなり、「死んじゃうツモ」と自分に酔う。
アカギのあまりの強さ、輸血をも拒否する無謀さにショックを受け、卒倒するもアカギの挑発に乗り、麻雀を続ける。
まとめ
『アカギ』には魅力的な敵が多いのです。
あまりにも強すぎる天才アカギ。
勝てるわけないのにそれでも立ち向かい、見事に粉砕される敵役たち。
そんな彼らのことが愛おしく思えてきませんか?
文章:百百太郎