出典:Ⓒ 岸本和葉・嵐山/双葉社・「異世界召喚は二度目です」製作委員会
同時に異世界へ召喚された須崎 雪(せつ)と神代冬真(とうま)。
それぞれ勇者として異世界の戦争を終わらせるべく、再会を誓い合って別々の道を進む。
冬真が次々と敵を討ち果たしていく一方で、セツは敵と和解することで平和へ導こうとしていた。
仲間となった敵と楽しそうに語り合うセツの姿と、血まみれ泥まみれの自分とのギャップにショックを受けた冬真は、セツを元の世界へ強制送還する。
そんな冬真も戦の中で仲間を得た。
それは、裏で人体実験をほどこされ、人間兵器にされた者たちだった。平和な世界に彼らの存在価値はない。
冬真は仲間のために戦争を画策する。
そして5年後、セツが再び召喚されてくる!
久々の異世界を鋭い勘で渡り歩くセツだが、鈍い部分もある!?
牛になっていたもの
セツとの再会に涙で喜ぶ魔王デザストル。
「わらわを置いて、どこに行っていたのだ、もう!」とすでに角があるだけあって、牛になっていた!
食べてすぐ寝ていたのだろう。
平和な世界で自堕落生活していたことがうかがえる。
冬真にさらに追い打ちをかけたもの
辛い思いばかりしている戦争の中で、楽しく過ごしているセツ。
そこに一抹の不安と寂しさを抱く冬真。
その冬真にさらに道を外させる結果になったものがある・・・それは・・・
首無し女神像が冬真の心に「お前の本当の望みをかなえてやろう」と悪魔の囁きをしたから?
いや、違う!王から功績を称えられ、叙勲の証として与えられた剣が、くそダサかったから!
なぜ旅が順調に進むのか?
旅をつづけるのに、先立つものがある。
それはお金と同時に食料!
リヴァイアさんが倒したクラーケンや巨大タコを屋台で料理して、食料と金をゲット。
なぜ、都合よくモンスターたちは出現するのか?
冬真には、ドラゴンや魔獣を自由に呼び出せるメルアーという仲間がいる。
それは、セツに敵の存在を知らせるとともに、塩を送る形になっていたのだ。
勘が鋭いものの、冬真に対しては鈍いセツ。
むしろ、セツの様子は、察しながら敢えて、冬真を避けている節がある。
これ以上踏み込めば、それこそ怪しい関係になってしまう・・・
冬真の心を傷つけないように、はぐらかし続ける姿を見る限り、セツ側には一切そっちのケはない!と言えるだろう。
文章:ヒトツメロバ