出典:©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会
寒い時期に、心温まるエピソードを
アニメ『夏目友人帳』は現在第6期まで制作されています。
のどかな田舎町が舞台となっており、四季が移り変わっていく模様を楽しめる作品でもあります。
第2期にあたる「続 夏目友人帳」は冬から春へと続く物語になっています。
寒い今の季節に合うと感じたため、改めて視聴しました。
その中から特に筆者が好きなエピソードをご紹介します。
雪うさぎ
第二話「春に溶ける」では主人公の夏目が住む地域に雪が積もります。
夏目が何気なく作った雪うさぎに「玄」という妖が乗り移ってしまい、夏目は玄の目的を叶えるため協力することに。
玄と対の存在だった「翠」は今どこに、どうして二人が離れてしまったのか、と物語が進むにつれ悲しい事情が分かってきます。
ですが、ちゃんと優しさや救いがあるので見終わった後はすっきりとした気持ちになりました。
夏目の作った雪うさぎの見た目も可愛らしいですし、途中で塔子さんが「あんまり可愛いからつい冷凍庫に入れちゃった」と言って自作の小さな雪うさぎを添えているところもほっこりしますね。
温泉旅行
第三話「妖退治 湯けむり行」では、表は俳優、裏では祓い人をしている名取が「懸賞で温泉ペア宿泊券が当たった」と言って夏目を誘い、二人は温泉旅館へ。
普通の旅行だと思っていた夏目でしたが、その旅館にはある大物の妖怪がいました。
二人は協力して、その妖怪を封じようと試みますが…
前半は楽しい旅行、後半は妖怪との騒動があり、ボリューム満点のエピソードですね。
物語の冒頭で夏目はとある小さな妖一行を助けており、意外なところで恩返しをしてくれるところも良いですね。
春の予感
第九話「桜並木の彼」にて夏目はフリーマーケットで木々が描かれた絵を貰います。
絵を自分の部屋に飾る夏目ですが、その日から毎朝枕元に花が落ちるようになりました。
花を落としていたのは「巳弥」という妖で、絵の中にいる「八坂さま」という人物に花を捧げていたのです。
巳弥は絵を返してほしいと訴えますが、何故か絵を外すことが出来ず…
花の咲く季節だけ語らう人間と妖の儚い関係、別れと再会。
春先のあたたかな雰囲気もあり、とても綺麗なエピソードだと感じました。
何度見ても心が温まる作品
夏目友人帳は何度も繰り返し視聴していますが、いつ見ても心が温まるエピソードが沢山あって素晴らしいと思います。
今回ご紹介した第2期「続 夏目友人帳」はOPも少し変わった作りになっているので特に気に入っています。
寒い季節だからこそ、美しい冬の雰囲気を楽しめる「続 夏目友人帳」を皆さんも視聴してみてください。
文章:大葉勺々