出典:© 青崎有吾・講談社/鳥籠使い一行
こんな失礼な話があるだろうか!?
「ステッキの老人」は、わたしの体が魅力的だったとはいえ、こともあろうに「頭はイラン!」とばかり、体だけを持ち去ったのです。
頭だけとなってしまった、日本でただ一人の「不死」輪堂 鴉夜(りんどう あや)は、いっそのこと死んでしまおう・・・鬼なら自分を殺せるだろうと、見世物小屋の「半人半鬼」の男・真打 津軽(しんうち つがる)を訪ねる。
話を聞いた津軽は、「ステッキの老人」に心当たりがあるという。
鴉夜の付き人・馳井 静句(はせい しずく)を加えた3人は、老人を追って欧州に向かう。
鴉夜の頭の使いようとは?
探偵
色んな事件を追いかけているうちに、老人に辿り着けるだろう。
鴉夜は人間でいうところの14歳だが、頭脳明晰!
「見た目は子供、頭脳は大人」
鳥籠の中から事件を解決する、探偵団「鳥籠」を立ち上げる。
殺せないものなどない鬼の津軽が、ボディーガードだ・・・いや、ヘッドガードだ。
延命
「不死」の鴉夜の肉や髪の毛や体液といった色んな部分が長寿の源となる。
唾液もその一つ。
体が「鬼」に蝕まれ、やがては乗っ取られる運命の津軽は、その唾液を口移しで受け取ることで、寿命を延ばす。
夜な夜な唾液交換する様子は、静句にとっては破廉恥行為にしか見えないようで・・・
「いつまでやっとんじゃあ!」
怒った静句は、津軽をすぐ殺そうとする。
ボール
オウムの鳥籠と取り違えた男性に「ぎゃー!」と、路上に放り出された生首鴉夜。
通りかかったチンピラが、見世物小屋に売り飛ばそうと、生首を拾って逃亡を図る。
「鳥籠」一行は、作戦行動中のルパンとオペラ座の怪人一味と、なぜか一緒になって追いかける。
または、連続殺人事件が発生したドイツの村で、人狼との戦闘の最中、空高く投げ飛ばされ「NOOOOOOO!」と叫ぶ生首鴉夜。
「お前、日本人だろ!」って、ツッコミは置いといて、叫ぶ生首鴉夜を追いかける。
生首鴉夜は鳥籠を飛び出すと、みんなが追いかける・・・唐突に、ラグビーになる。
「ステッキの男」とは、はたしてシャーロック・ホームズの好敵手モリアーティ教授であった。
彼を追って「鳥籠」はイギリスへ向かう。
そういえばイギリス福祉政策スローガンは「ゆりかごから墓場まで」
「鳥籠から墓場まで」鴉夜の「不死」は終わるのでしょうか?
その時の断末魔はやっぱり「NOOOO!サイド」でしょうか?
文章:ヒトツメロバ