出典:©渡辺航(週刊少年チャンピオン)/弱虫ペダル05製作委員会
あらすじ
先頭を走るエースたちに追いつく為、一時的に協調して走る総北と箱根学園。
そこへ、先行していた京都伏見の御堂筋と水田が落ちてきた。
レース早々の失速に驚き、理由を問い詰める鳴子。
しかし、御堂筋は後方、熊本台一の井瀬を使い、密かにフェイズを進めていた。
一方、御堂筋から今回のフェイズの重要な役割を任されていた山口は、チームの為に完遂する覚悟を決めていた…。
ピラニア
最終集団のスタートが開始されるが、先頭との差は絶望的だった。
しかし、そんな絶望的な差をひっくり返す為にある男が声を上げる。
「諦めんな!皆きけ!俺は熊本台一キャプテン井瀬慎哉や!」
「こっから先は集団作って協調して心ばひとつんして前ば追っかけんぞ!」
集団の士気を高めて協調を持ちかける井瀬に、意地を見せようと周りも1つになる。
まるでピラニアの如く、強靭な牙を剥いて襲い掛かる後方集団に前を行くチームは次第に飲み込まれていく…。
フェイズNo.99
後方から迫る集団に焦る京都伏見の3人。
しかし、御堂筋からフェイズの役割を任せられていた山口は、その状況を理解していた。
「フェイズNo.99や。俺たち京伏追走隊はこのまんま巡航や」
「俺に運命預けろ」
そう口にした山口は、ピラニアの集団に飲み込まれていく。
そして、集団に飲み込まれたはずの山口が、全員に向けて口にする。
「聞け!今からこの集団の指揮は俺が執る!この京都伏見、山口紀之が!」
普段は目立った動きを見せない山口の言葉に疑念を抱く集団だったが、山口の命令と考えに従う事になる。
それは山口の独断での意見ではなく“御堂筋の作戦”だと信じたからだった…。
全体的な感想
ピラニアの集団は怖すぎますね…。ゾっとしました。
インターハイ1年目も後方集団が追い上げる形でしたが、今回は昨年よりも速いですね。
呉南は既にリタイア済なので、今年は京都伏見によってコントロールされた後方集団に総北と箱学がダメージを負われそうですね。
果たして総北と箱学は協調して、ピラニア集団から逃れる事が出来るのか…!
文章:クラッシャー佐藤