出典:原作:モンキー・パンチ©TMS
この作品は1時間32分という長編アニメーションなのですが、映画ではなく実はテレビ用のスペシャルドラマという形で公開されました。アーネスト・ヘミングウェイの未完成原稿「ヘミングウェイ・ペーパー」の謎を解くべく、地中海の「コルカカ島」に出向いたルパン一行を待ち受けていたのは最強のライバル達でした。
『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』あらすじ
舞台は地中海、目的は「パンドラの箱」。このパンドラの箱に黄金の鍵をさした時、ヘミングウェイが生前に残した財宝が手に入るというものです。黄金の鍵を頂くためにルパン達はドイツの貴族のもとを訪れます。
しかし、時すでに遅し、死の商人・マルセスの私設傭兵部隊のリーダーであるクレイジー・マッシュが一足先に貴族を殺し鍵を奪っていたのです。
コルカカ島にあるらしいパンドラの箱ですがコンサノ軍とカルロス軍が政権を争っている中『ヘミングウェイ・ペーパーの謎』を中心にルパンと両軍は三つ巴の状態になるのです。
『めくるめく思いが交差して…』
『ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎』でのヒロインは「マリア」という酒場を営む女性店主です。カルロス大統領とコンサノに反抗していたレジスタンス組織「サソリ」のリーダーの妹だったのです。故郷をお宝のために踏み躙られたことに酷く憎しみを持っている彼女はお宝が目的でこの店を訪れたルパン三世を最初は敵視しますが、じきにルパンに対して恋愛感情を宿すようになります。
もう一つの見所はマッシュと次元の因縁です。クレイジー・マッシュには仲間を裏切って全滅させ、金を独り占めしたという過去があり、その時の仲間が次元大介だったのです。
コルカカ島を守りたいマリアと宿敵を討ち果たしたい次元の渋くて淡い思い、そしてルパンの夢見るロマンの行く末は‥。感動的なラストが待っています。
文章:Shinichiro.S