スペイン代表のアンドレス・イニエスタや元代表のシャビ、アルゼンチン代表のリオネル・メッシ、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキなどがこぞってその名を挙げ『キャプテン翼』を見て育ったいう通り、サッカー少年に強い影響力を持つ作品です。
羽ばたく翼
舞台は静岡県南葛市という架空の都市であり小学生の主人公、大空翼は南葛サッカークラブに所属しています。また、翼が小学6年生の時にヨーロッパに遠征するオリジナルストーリーも描かれており、小学生時代から全国的に注目された選手だったことがわかります。
チームメイトで転校生のみさきくんやライバル校の日向小次郎、ゴールキーパーには若林くんと若島津くんなど、少年達がサッカーをする上で「なりきれる役者」が揃っています。
小学生編、中学生編、ジュニアユース編から構成される「キャプテン翼」は1986年に一旦完結しています。
ワクワクするストーリー展開
このアニメを象徴する言葉を例えるなら「スペクタクル」でしょう。ファンタジーでもミステリーでもないのにこれほど興奮するアニメはなかなかありません。
スポーツアニメに定番があるのかどうかわかりませんが、基本的には漫画が原作で、劇画的な情景をそのまま絵コンテに起こした作品が多いと思います。しかし、『キャプテン翼』は最初からアニメでの描写について確信犯的に構成されている印象を受けます。
成長し続ける少年達に夢よ届け
ストーリーに関しては、元ブラジル代表の日系人・ロベルト本郷の存在も大きいと思います。プロのスポーツ選手を身近に感じ取ることができるのは貴重な体験です。そして子供はイベントがあるたびに成長します。
今作でもキャラクターが試合の中で成長したり、覚醒するシーンが多く見られます。ある意味、本質的で純粋な感動を与えてくれる作品かもしれません。
文章:Shinichiro.S