出典:(C)えのきづ/マイクロマガジン社・「翠ヶ丘高校ESP研・後援会」
翠ヶ丘高校の転校生、琴浦春香(ことうら はるか)は人の心の声が聞こえてしまう能力者。
その能力のため周囲から「バケモノ」と罵られ、母親から「産むんじゃなかった」と言われ、人から避けられる人生を歩んできた。
そんな琴浦さんの能力に目をつけて集まってくる人もいるのだ。
真鍋義久(まなべ よしひさ)
時折見せる物思いに耽る横顔が大人っぽくてカッコいいと女子に人気だが、実はエロ妄想に耽っている。
それを知っている琴浦さんだけは、彼を「エロス」と呼ぶ。
部屋に上げる時は下心チェックが必要と思われる。
琴浦さんをおかずにエロ妄想を膨らませる真鍋くんだが、それは琴浦さんを女の子として見ている唯一の男子であることも意味しおり、琴浦さんの恋愛対象でもある。
森谷ヒヨリ(もりたに ひより)
実家が空手の森谷道場で空手が得意だが、学校の成績は最悪。
真鍋に淡い恋心を持ち、琴浦さんに嫉妬心を燃やしている。が、説明下手で道場の門弟たちがストーカー被害に遭っていると勘違いして真鍋を闇討ちし、病院送りにしたことがある。
真鍋を追ってESP研に入部したが、いつの間にやら二人の間に入りこむことより、真鍋のエロ妄想の魔の手から琴浦さんを守ることに執心している。
御船百合子(みふね ゆりこ)
超能力の存在を立証するために立ち上げたESP研究会の部長。
母親は千里眼能力者。
その母親をインチキ呼ばわりされた挙句、自殺により失っている。
琴浦さんの能力を知り、強制的にESP研に入部させた。
琴浦さんを使って超能力を世間に知らしめることで、亡き母の名誉回復を画策している。
月野亜紀(つきの あき)
大柄な体格のおっとりとした女刑事。
通り魔事件の犯人の目撃者である琴浦さんの警固に当たるが、琴浦さんのケガの治療をしようと自宅に上げたところ、逆に襲撃しようとした。
実は、学生の頃のイジメ被害の結果、二重人格者となり、凶悪な通り魔男の人格も持っている。
大事なおかず・・・、もとい、愛する琴浦さんを守ろうとする真鍋たちと対決する。
人に好かれる能力は欲しいですが、琴浦さんのような変な人ばかりが集まってくる読心能力は考えものですね。
だからと言ってあんまり人を避けていたら、独身能力が身に付いちゃうかもですよ。
文章:百百太郎