出典:©江口連・オーバーラップ/MAPPA/とんでもスキル
あらすじ
ある日、突然異世界の勇者召喚に巻き込まれた至って平凡なサラリーマンのムコーダ(向田剛志)。
召喚の際に彼に与えられた固有スキルは、元の世界の食材や調味料を取り寄せる事が出来る「ネットスーパー」という一見地味なものだったが、異世界ではこのスキルで作られた料理がとんでもない効果を発揮し…!?
通販の勇者
突如として異世界に召喚された4人の勇者たち。
それぞれがチート急に強そうな固有スキルを所持している中、平凡なサラリーマンであるムコーダが与えられたスキルは「ネットスーパー」だった。
ムコーダの固有スキルに、辺りはムコーダに対しての興味を無くす。
「私は勇者じゃないみたいですし、こちらにいては皆様に迷惑をかけるだけでしょう」
「召喚された身ではありますが…今後、誰にも経歴を明かさず地味に暮らしていこうと思います」
まるで会社の上司とでも話しているかの如く、丁寧な言葉を紡ぎその場を後にするムコーダは、自身が所持しているという「ネットスーパー」を宿屋で試してみることに。
目の前に現れる「イオンネットスーパー」から水とあんぱんを購入してみると、瞬時にして目の前に物資が配送される。
ある意味で“チート級”なスキルを手に入れたムコーダは、この国から出る為に行動を開始するのだった…。
飯の契約
別の国へ渡る為に冒険者と契約して旅を続けるムコーダは、冒険者たちに“ネットスーパー”を使用して得た食材や調味料を駆使して料理を提供する。
ムコーダの料理の上手さに驚きと食が止まらない冒険者たちだったが、突然顔が固まる。
「う…うしっ…後ろ!」
冒険者たちの声に反応して後ろを振り返ったムコーダの眼前には、狼型の巨大モンスターがいた。
「人間よ。我の声を聞け!それを我にも食わせろ!」
冒険者と共に食事を摂っていたムコーダだったが、突如として現れた“フェンリル”に大量の料理を提供する事に。
料理を続けて疲れ果てたムコーダだったが、ようやく満足したフェンリルに安堵を感じる宇。
「気に入った。お主と契約してやろう」
断ろうにも断れない状況に、フェンリルと従魔契約を交わしたムコーダだったが、“3度の食事を期待している”との言葉に唖然とするのだった…。
全体的な感想
異世界に召喚された勇者達がチート級のスキルを手にしている中、1人だけネットスーパーは場違い感が半端ないですね…。
召喚された勇者たちの適応能力の高さにも驚きましたが、ちゃんと“社会人”をしているムコーダの丁寧さにも驚きました。普通に尊敬出来ますね!
そして、ネットスーパーのスキルですが…ふたを開けてみると神スキルでしたね。
これがあればいくらでもお金を稼げたり、いくらでも好きな物を食べられるような…!最高の万能スキルという。やっぱり通販は最高だぜ!
そして調味料ですが、そのまんまでしたね。やっぱりエバラですよエバラ!
あまりの美味しさに伝説級の魔物であるフェンリルも満足です。
これから毎日大食いフェンリルと共に旅するムコーダさんは、果たして生き長らえる事が出来るのか…。
そして、今後のメシにも期待して見たいと思います!
文章:クラッシャー佐藤