出典:©2023 鴉ぴえろ・きさらぎゆり/KADOKAWA/転天製作委員会
「空を飛ぶ魔道具」を開発したい!
そのため王位継承権を破棄し「空を飛ぶ魔道具」の発明に邁進するキテレツ王女ことアニスフィア。
その弟のアルガルドは姉の王位継承権辞退によって、念願の第一王子の座を手にした。
しかし、彼は納得していなかった。
姉アニスフィアを推す声が、依然やむことがないのだ。
姉へのライバル心を燃やす。
アルガルド王太子が失ったものとは?本当に求めたものとは?
将来の嫁は魔石を宿す人間か?魔法の天才か?
姉に勝つため、どうにかして魔石を手に入れ、強大な魔力を得ようと考えたアルガルド。
ヴァンパイアの魔石を体内に宿すレイニ・シアンに近づくため、婚約者の魔法の天才ユフィリア・マゼンタに婚約破棄を突きつけたところ・・・
「いらないなら、もらっていいよね」と姉に持っていかれた。
姉アニスのほうは、魔道具の研究のため、魔法を使える人材を求めていたのだ。
魔法の天才ユフィリアとの同性婚を申し出るアニスだったが、王と宰相に当然反対され、助手として側に置くこととなる。
王位継承権
「姉に遅れたままじゃダメだ。姉に勝って王として、ふさわしい人間になるのだ」とアルガルドは完璧を目指した。
レイニからまんまとヴァンパイアの魔石を手に入れることに成功し、姉に勝てると思いきや・・・いつの間にやら姉もまたそれ以上の代物、ドラゴンの魔石を体内に宿しており、返り討ちにされた。
この一連の騒動で継承権までも剥奪されることとなる。
住処
姉弟喧嘩に敗退したアルガルドは、騒ぎの責任を取らされ、廃嫡の上、国外追放となった。
結局、姉に全部取られたのだ!
結果はアルガルドの惨敗と思うでしょ?
実は、ヴァンパイアの魔石には、無自覚に発動する効果「魅了」があるのだ。
一連の騒ぎに対して処罰が軽く済んだのは、この効果のおかげであろう。
今頃は国王や姉の目の届かない遠方の地で、魅了の効力によって、うはうはハーレム生活しているに違いない。
元から「魅了」狙いで、婚約者も王位もいらなかったのだ。
なので真の勝者はアルガルドであり、彼の心配など一切無用である。
文章:ヒトツメロバ