出典:©柏原麻実/講談社・蒼栄高校天文部
親の仕事の関係で転校を繰り返してきた大八木朔(おおやぎ さく)は、小学生の頃のわずかの期間を過ごした小杉野市にある蒼栄高校へ入学してきた。
そこには、どうしても再会したくない相手がいた。
それは、引っ越しの直前、朔の腕を折った明野美星(あけの みほし)である。
だが、登校初日の朝、学校内に踏み入った途端、あっさり発見され、慌てて逃げ出すも、回り込まれてしまい、捕らえられ、気付けば天文部にいた。
はたして朔の高校生活には、希望の星はあるのか?真っ暗な日々なのだろうか?
蒼栄高校天文部の強引な勧誘に気を付けろ!
お出迎えから逃げよう
天文部員は目を付けたら、あとは目標にまっしぐらしてきます。
たちまち上級生女子部員が廊下であろうがあなたを押し倒し、馬乗りになって入部を熱く勧めることでしょう。
変な噂を立てられる前に、終業のチャイムが鳴ると同時に教室から姿を消そう。
逃げ場は図書室が吉?
思い出のでっち上げに気づこう
「どこまでも月を追いかけた夜道」
「星を掴もうと伸ばした手」
力づくで無理やり連れ回していた事実を隠蔽した上に、ウソ世迷言で記憶操作、洗脳しようとすることでしょう。
惑わされずに、自分をしっかり持って!
泣き落としに騙されるな
人前で突然泣き出すことでしょう。
周りの人の印象操作しようとしてきます。
被害が大きくなる前に、全力で逃げましょう。
天体観測の罠に気づこう
上手く言いくるめられて天体観測へ。
夜更かしした後は倒れ込むように、男女同じ部屋で昏睡。
こうして既成事実を作ろうとしてきます。
これをやられたら、あなたはもう世間の好奇の目から逃げられない。
たとえ事実無根であろうとも・・・。
これをネタに今後も脅迫してくることも考えられます。
くれぐれも君子危うきに近寄らずですよ。
星座に込められた美しい物語などを聞かせて、あなたを篭絡しようともしてきます。
「星座に導かれるかのように、星空の下仲間たちが集う」
などと言う美談はあり得ません、絶対に!
くれぐれも天文部にご注意を!
文章:百百太郎