アニメアイズ

愛と平和をテーマに!『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』戦場での狂気の渦にも変貌しないキャラクター達の強靭な精神力に注目(2004年)

議長のギルバート・デュランダルがザフト軍の代表格であり、キーマンになっています。コーディネーターがザフト軍、ナチュラルが連邦軍と色分けされた世界で、オーブ軍はどちらの性質の人間も受け入れるという、立位置を見せています。

シードでもそうでしたが、(オーブの姫)カガリという少女の戦場でのエモーショナルな言動は常に視聴者にいい意味でのショックを与えてくれます。

SEEDのファンのニーズにしっかり答えているアンサー的作品

今作は『ガンダムシード』に引き続きアスランとキラがW主演のような形になっています。シードで既にキラがオーブの姫・カガリの双子の弟であることが発覚しています。

コーディネーターという特殊なDNAを持ちながら連邦軍の元で戦わなければならないジレンマは今作で解消されています。戦艦エターナルやアークエンジェルも健在です。

カガリはアスランと、エターナルを率いるラクス・クラインは戦友キラ・ヤマトと結ばれる運命にあります。コズミックイラという独立した時代の世界で『ガンダム SEED Destiny』では新たにシン・アスカというパイロットを加え壮大な宇宙戦争の末路を描きます。

MS/MAのデザインに注目

この作品にはいまだかつてないほど魅力的なモビルスーツ/モビルアーマーが登場します。タリア・グラディス率いる戦艦ミネルバにも注目です。

初期の段階では、インパルスガンダムやザクウォーリアー3体が搭載されています。一番豪快なモビルアーマーでいうと連邦軍のデストロイガンダム。美しい機体の代表格では、ザフト軍属のアスランの登場機でイージスガンダムの後継機であるセイバーガンダム。どれも迫力満点に描かれています。

平和という言葉の視野を広げてくれるストーリー

大戦の中で、アークエンジェルとエターナル、そしてオーブ軍が生き残る結果になったのは、大局的に見て平和への明るい兆しになったでしょう。

ガンダム史上稀に見る大作

とにかくガンダム史上最も強大な火器が飛び交う対戦となりました。SEED50話SEEDデスティニー50話の100話構成のこの作品はガンダムファンならずとも見応えのある作品になっています。

続編としての完璧な役割

この作品は『ガンダムSEED』の2年後の世界を描いています。「戦争はなぜ起こるのか」が作品のテーマになっているようです。

新しいキャラクターシン・アスカには、(2人の主人公たちが争い合った)戦争を見ながら成長した強く繊細な「心」があります。そして、今は自分もその戦争に参加するモビルスーツのパイロットです。

彼の視点から学ぶことは多く、平和を知らない少年と戦争の始まりを悟っていた2人の主人公の微妙な意識のギャップは注目すべき点としてあります。ガンダムのファン層を一気に増幅させたガンダム史に残る名作です。

 

文章:Shinichiro.S

関連記事

  1. 「行動力!」は褒め言葉!?『その着せ替え人形は恋をする Seas…
  2. 幽霊部員募集!?『それでも歩は寄せてくる』田中募集?!
  3. 神の遊び相手は命懸け『ダンダダン 第2期』
  4. 美少女が悪と戦う『アッセンブル・インサート』
  5. ゲイのためなら女房も泣かす~♪『海辺のエトランゼ』忖度して選択を…
  6. 卒業したけりゃ恋愛しろ!?『夫婦以上、恋人未満。』
  7. 学級裁判にかけたい『阿波連さんははかれない』のこの二人!
  8. 恋愛は勉強の邪魔!告白を断りたいのに断れない『みだらな青ちゃんは…

新着記事をチェック!

ネコ型居候は家電破壊魔『宇宙人ムームー』

出典:©宮下裕樹・少年画報社/京急大学人類再生研究会◆戦争で母なる星が砕け散った!復活を期す…

新人助手が無双する『まったく最近の探偵ときたら』

出典:©2024 五十嵐正邦/KADOKAWA/まったく最近の製作委員会ときたら◆探偵になり…

「地動説は異端」は箱庭の出来事?『チ。 ―地球の運動について―』

出典:©魚豊/小学館/チ。 ー地球の運動についてー製作委員会◆一人の少女が教会に逃げ込んでき…

新着アニメニュース

新着アニメニュース

PAGE TOP