出典:©武田すん・講談社/グレイプニル製作委員会
原作漫画は2020年6月時点で8巻まで発表されているものなので、皆さん!!まだ追いつけます。そしてT Vアニメが放送開始されたのが2020年4月のことでした。世間のゆるキャラブームに乗ってかどうかはわかりませんが、とにかく可愛いぬいぐるみが毒を持ってアクションをし倒す物語です。
二人でひとつ
舞台は現代の日本、主人公の高校生加賀谷 修一(かがや しゅういち)には犬のぬいぐるみに変身できる特殊能力があります。そして恐ろしいことに、そのぬいぐるみは正確には着ぐるみであり、中に人が入れるようになっているのです。主に、2つ年下の女子高生クレアがその中に入って修一の優しすぎる性格を補っています。
物語全般にバトルシーンが多用されており、また、宇宙人とコインとぬいぐるみというサブカル的ファンタジー資質を持った作品であることもうかがえます。
完成度の高いアニメ版『グレイプニル』
なんというか、この作品はぬいぐるみを餌にバトルシーンとちょいエロ要素で、少年少女に良質な背徳感を供給するのが目的なのではないかと思わされてしまいます。少なくても漫画版では思います。
アニメ版を見たときの印象は、すごくケアされている作品だなぁと、輪郭の線の引き方から音楽に至るまで想像をはるかに超える再現力で物語を圧倒的な異世界ものアクションに作り上げていることに感動しました。
まとめ
まだ原作がゆったりとしたペースで刊行されている最中なので後半戦のストーリーは想像以上にははっきりしませんが、修一とクレア、この二人の関係はなんとなく怪しいです。実際に凄惨な戦いをリードするのはクレアの方ですが修一にも頼れる部分はあります。何よりクレアの気持ちが、修一は半分は高校の先輩だけど半分はぬいぐるみという割り切りがあるため遠慮がないのです。
このように構造は単純だけど、設定が斬新で新しすぎる作品と未だ出会っていないわけで、この作品は筆者の期待を込めた憶測ですが、世界のアニメ史に残る名作になると思います。最後に、劇中音楽にも注目して観てください。
文章:S.Shinichiro