出典:©PROJECT YOHANE
歌手になるためにトカイに出てきて、オーディションに落ちること7回。
ついに刀折れ矢尽きたヨハネは、母親に泣きつくと、帰って来いと言う。旅行に行くからと。
留守番を頼まれる形で帰郷したヌマヅの街は時折、怪音が鳴り響き、落雷や動物の凶暴化など「異変」が起きていた。
歌手の夢を諦めきれないヨハネは、再びトカイへ出るための資金作りをしながら、「異変」に巻き込まれていく。
自分には魔法があると信じて疑わないヨハネ。
これも魔法?
魔王を怒らせる魔法
再びトカイへ出るための資金稼ぎで、最初にヨハネが入門書片手に始めたのは、占いの館。
そこから配達の手伝いを経て、さらに修理屋の手伝いへと・・・気付けば、何でも屋と化していた。
壊れた洗濯機の修理を頼まれ「叩けば直る魔法」とばかりにバンバン叩くも、その音はワーシマー島の魔王の耳に届いていた。
ヌマヅのあらゆる音を聞き分ける魔王マリから「バンバンうるさい!」とクレーム。
ライラプスを弱らせる魔法
ヌマヅの「異変」がひどくなった。上空は黒雲に覆われ、オーロラが出現。動物たちは騒ぎ出し、街に霧が流れ込む。
ヨハネは魔法の杖を持ち出し、霧に立ち向かう・・・も、なにも起きず。癇癪を起して杖を川へ投げ捨ててしまった。
その魔法の杖を追って、川に飛び込んだのは、ヨハネの相方の狼獣ライラプス。
杖を拾い上げたライラプスは直後に、力尽きて寝込んでしまう。
みんなを活気づける魔法
「みんなが楽しく過ごせるヌマヅにしたい。歌で」と言うヨハネ。
だが、ヨハネが弱った時こそ、みんなが活気づくのだ。
女子会で海に行けば、ハリキリすぎてぶっ倒れ、祭りに行けば、射的に夢中になっているうちに魔法の杖を紛失。その都度、みんなが大騒ぎ。
さらに、街の「異変」に対して無力な自分に、落ち込んでいたところを、豪華な料理と宴会芸で励まされる。
何度目だ、ヨハネ?
そもそも、ヨハネが魔法を信じるようになった切っ掛けとは・・・
幼少時、真似事でかけた「しゃべれる魔法」で、実際にライラプスはしゃべれるようになったから。
これって・・・
狼獣というものが何なのかは知らんけど、元々成長期に入ると、しゃべる動物なのではないだろうか?
動物学者のリコに報告すべき事案なのでは?
自分も魔法が使えるのではないかと勘違いすることって、あなたにもありますよね?
文章:ヒトツメロバ