出典:©吉河美希・講談社/カッコウの許嫁製作委員会
あらすじ
エリカの父親と話し合いをしたものの、宗助捜しの手がかりは何も得られなかった凪。
そんな中、ひろから再びデートの誘いが来て…。
宗助問題
「お父さんとはどんな話したの?」と尋ねるエリカに、凪は「見事にはぐらかされたよ」と話します。
続けて「俺は幸とも結婚できるらしい」と言うと、エリカは「許嫁である私の妹だし」と特に驚く事なく返します。
しかし凪が「天野さんもお兄さんと結婚できるって事じゃん」と言うと…。
翌日、凪はエリカとひろと朝活をしながらひとり宗助捜しの方法を考えていました。
そういう番組に出るとなると、自分達の複雑な事情を話す必要がある。
情報収集のためのビラを配るにしても、宗助とそっくりである自分がそんな事をすればきっと怪しまれる。
「案外難しいぞ、宗助問題…!」
ますます悩む凪。そんな時、ひろからメッセージが。なんと2回目のデートのお誘いでした。
早く大人になりたい
デート当日。ロードバイクに跨り、本格的なウェアに身を包んだひろ。
凪は「海野亭」と書かれたのぼり旗を付けたまま(しかも取り外せない)の自転車に乗ってやってきました。
そのまま二人のサイクリングが始まります。道中、凪は天野父が経営しているホテルを見つけました。
「あの人、こんな凄いホテルをいくつも経営してる人だったのか」「そんな人が、俺の本当の父親…」
大きなホテルに見惚れながら悶々とする凪でしたが、「否!俺は貧乏で小さな定食屋の息子だ!」と切り替えます。
二人は自転車で走り続け、海沿いに到着しました。
凪が最近何かに悩んでいる事に気付いていたひろ。「こういう時は海に向かって叫ぶのさ!」と励まします。
早速「バカヤロー!!!!」と大声で叫ぶ凪。
それに続くようにひろは「早く大人になりたーい!!!!」と叫ぶのでした。
結婚してって言ったら
夕方。帰宅してきた幸に凪は心配の言葉をかけます。
その時、幸は先日「凪くんと結婚する覚悟があったりするのかな?」と天野父に問われた事を思い出します。
途端に幸は不機嫌になり一旦部屋に篭りますが、幸に一言言おうと凪が部屋の前に立った途端、幸が「お腹空いた」と言って部屋から出てきました。
夕飯を買いにコンビニへ行こうとする幸に「中学生が一人で出歩いて良い時間じゃない」と叱る凪でしたが、「じゃあ餓死しろっていうの?」と反抗する幸に負け、二人でスーパーへ行く事に。
帰宅後、エリカの帰りを待っている間にゲームをしようとする幸に「お前受験生だろ」と指摘する凪。
すると幸は急に怒り出し、「あたしのことなんていつも相手にしてくれない」と言います。
「そんな事ないだろ」と凪が反論すると、幸は言います。
「じゃあお兄は、あたしが結婚してって言ったら…してくれるの?」
幸からの突然の問いに、凪は言葉を詰まらせますが…。
まとめ
どのヒロインとも満遍なく絡んでいてバランスが良い回でした。
自分に実の兄がいたと知っても、あまり驚かずに「捜そう!」と思い至る凪の決断力が凄いです。
幸はどんどん積極的になっていますね。とても可愛いです。
文章:藤川汐見