第64回ゴールデングローブ賞アニメーション映画賞受賞作品『カーズ』は、構想から脚本、監督に及ぶまでジョン・ラセターが手がけた名作です。日本人に馴染み深い例えで言うと『機関車トーマス』の車版といったところでしょう。
あらすじ
言葉を喋り知的な一面を持ち合わせるスポーツカーのライトニング・マックィーンが主演のこの映画は、カリフォルニアのカーレース「ダイナコ400」を優勝できるのか、というストーリーです。
誰よりも一番早くカルフォルニアに着いた車が「ダイナコ400」とスポンサー契約を結べるという話を聞いたライトニングが急いでいるにも関わらずルート66沿いの田舎町「ラジエーター・スプリングス」で足止めをくらうという展開です。
なんとかカルフォルニアに到着し、カーレースでも優勝寸前までいったライトニングですが‥。
感想
スタイルが命の車業界ですが、これほどまでに感情豊かな車たちの絵を誰が想像したでしょうか。警察に逮捕されたり、恋をしたり、ピクサーの手にかかれば何もかもが表現者になれることに感動しました。
アメリカの映画では度々『Route 66』という道路が設定として現れますが、この作品も最初は『Route 66』という名前だったのを著作権の問題で『カーズ』に変わったそうです。
2011年には続編『カーズ2』が、2017年には3作目『カーズ/クロスロード』が公開されました。全米の子供達を虜にしたこの作品は日本のTVでも放送され一躍人気を博しました。
親子で共有できる、ファミリー層にも解り易い作品になっています。
文章:Shinichiro.S