こんにちは! 今回は2021年7月に発刊された『金の糸』1巻の感想を書いていきたいと思います。
あらすじ
草一は高校での授業中に窓の外に目をやると金髪の美女がこちらに手を振っていました。
彼女はフランスから日本にやってきたそうで、草一と同じクラスになります。それによってクラスは活気づいて金髪の美女、サラはあっという間に人気者になります。
その陰で草一のグループの男子がサラは下の毛も金色なのかと議論を始めたりします。
放課後家に帰った草一のあとに彼の家にサラが帰ってきます。草一の母親が伝え忘れていたのですが、彼女のホームステイ先はこの家だったのでした。
その夜、サラが入ったお風呂の後に入浴していた草一は金色の毛を見つけ、それを部屋まで持ち帰ってしまいます。
その後、部屋を空けていた草一の部屋にサラがノートを借りに入り、それに気づいた草一は変態的行為がバレたと思いサラのことが好きになってしまったと嘘をつきます。
そして二人の付き合いがはじまるのでした。
感想
始めは部屋に持ち帰った毛をはぐらかす嘘だったものが、それに乗じてまた嘘をつかなくてはならなくなる。この作品は嘘をつき通すことの困難さや苦悩が描かれています。
またサラと付き合い始めた草一が学校で他の男子生徒と話しているのを見つけます。その後恋人同士で身に着けるミサンガを買ってきた彼女を見て怒り、その後それは草一とつけるために買ったものだと知り草一は自分の小ささに気づきます。
そういった心情の移り変わりを少ないページで上手く表現している点がこの作品の魅力の一つだと思いました。
美術部員である草一が片思いの相手であった真夏にコンクールに出す絵のモデルをお願いし、その後サラにもコンクールの絵のモデルを頼んでしまします。
そして草一は真夏の絵もサラの絵も描くこととなります。このうやむやした状況が2巻以降どうなっていくのかが見どころではないでしょうか。
また真夏は勘が鋭く草一とサラと付き合っていることを見破ります。その勘のいい彼女が絵のモデルの件や二人が付き合っていることなどにどういった行動を示すのかが気になりますね。
ではでは~。
文章:マフユノダリア