出典:©ざっぽん・やすも/KADOKAWA/真の仲間製作委員会
神から与えられた「加護」が、人の行動を強く支配する世界。
そんな世界で、「勇者」を加護に持つルーティ・ラグナソンは人類最強の存在である。
そのルーティの実兄であり「導き手」を加護に持つPTメンバー、ギデオン・ラグナソン(通称レッド)はある日、「賢者」アレスからPT失格を言い渡される。
レッドは「導き手」の役割はここまでとこれを受け入れ、PTを離れ、辺境の町ゾルタンで薬屋としてスローライフに落ち着く。
一方、勇者PTは、それ以降はガタガタに。
レッドの役割を引き継いだ「賢者」アレスが役立たずで、魔王討伐の旅は遅々として進まない。
そんな中、レッドを連れ戻しにPTを抜ける者が出たり、加護の拘束力が弱まる「悪魔の加護」の薬を飲んだ勇者ルーティまでもが、PTを放り出してレッド探しを始める。
兄か?魔王か?ルーティが目指すべきものはどっちだ?
人の行動を支配するのが「加護」であるならば、これもきっと「加護」!?
「押しかけ女房」
レッドがPTを抜けてスローライフを始めたと知って、喜び勇んで押しかけてきたのは、かつての共闘仲間の「英雄」リット。
「薬屋の名前も「レッド&リット」で語感がいいじゃない」とか調子いいこと言って、もう同居することは決定しているようです。
こんな勝手が許されるのは、加護だから?美人だから?
「ブラコン」
レッドを探し当てた勇者ルーティは、薬屋の近所で農家を始め、魔王退治なんてすっかり忘れ去ってしまった様子。
「悪魔の加護」は勇者の加護を低下させても、ブラコンのほうは刺激しないのでしょうか?
「スローライフ」
リットが来てから、スローライフに拍車がかかっていくレッド。
そんなレッド兄のことばかり考えている勇者ルーティの揺れる心は、PT内をギクシャクさせ、同士討ちを呼ぶ。
仲間のことも顧みない勇者ルーティは「勇者は元々我々など必要としていなかった」と言われPTは破綻する結果に。
全ては「スローライフ」のせい?
まとめ
「加護」というより「呪縛」に近いような気がします。
加護による支配が緩んだら、勇者はただの優柔不断に堕ちてしまったような気もしないでもない。
それによって幸せをつかむ人もあれば、不幸を呼んでしまう人もいる。
どっちに転ぶかは、結局のとこ、その人の器量しだいってことですかね。
文章:ヒトツメロバ