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センスがずば抜けた作品『サムライチャンプルー』(2004)最強のカッコよさ!

出典:(c)manglobe/下井草チャンプルーズ

この作品はメディアミックス作品としては珍しくアニメが原作で、その後漫画化された作品です。アニメ原作を担当したマングローブ社は2015年に裁判所から破産手続きの勧告を受けるまで、素晴らしい作品の数々を生み出してきました。

破産宣告も製作費に負担がかかり続けたためだといいます。妥協なき精神は、また、新しいプロジェクトで花開くのではないかと期待しています。

独特な世界観

琉球出身のサムライ(用心棒)が主役の物語、舞台のスタート地点は横浜、時代は江戸時代中期、絶妙な環境設定でヒロインの少女・フウは「向日葵の匂いのする侍」を探しに旅に出ます。

フウはムゲンとジンという二人のサムライを用心棒にしますが、その他にも心強い味方、モモンガの「モモさん」といつも一緒です。二人のサムライが引き締めたピリッとした空気をモモさんが和(なご)ませてくれます。ストーリー展開そのものがスタイリッシュと呼べる作品はそう多くはありません。尚且つキャラクターデザインのPOPさが相まって素晴らしい作品が出来上がっています。

製作陣の意図に注目

この作品の印象「スタイリッシュ」や「POPさ」というのはどこから生まれたものなのでしょう?

実はこのアニメの監督・渡辺信一郎氏が現代のヤングカルチャーに精通している人で、ブレイクダンスによる殺陣やBGMなど、随所でパーティー感のある仕上がりになっているのです。

ヒロインがとにかく魅力的

作品の支柱としてふうのキャラクターが際立っています。ピンクの浴衣に簪(かんざし)をさして気丈に振る舞う姿はアニメの定番的ヒロイン像とは一癖異なるものがあり、強い個性を見せてくれます。

アニメーターが描きたかったヒロインはカラフルなアニメ特有の鮮やかさを見せていて、とてもキュートです。

 

文章:Shinichiro.S

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