出典:©藤沢とおる/講談社・フジテレビ・アニプレックス・スタジオぴえろ
テレビアニメ『GTO』は、1996年に発表された藤沢とおる氏の原作漫画を題材に1999年にアニメ化された作品です。アニメーション制作は『NARUTO』や『BLEACH』や『東京喰種トーキョーグール』などを手掛けた『スタジオぴえろ』です。
鬼塚の経歴
グレート・ティーチャー・鬼塚(GTO)の誕生は高校中退後に優羅志亜(ユーラシア)大学に不正入学したことから始まります。もともと不良グループの一員として悪の只中にいた鬼塚でしたが、大学を卒業して教師になってからは生徒のことを第一に思う熱血漢になりました。やることなすこと無茶苦茶ですが、クラスの不穏な空気を一人で気高く解きほどいていく姿は、「男らしさ」の塊です。相棒には昔、不良時代の仲間で今は警察官になっている冴島 俊行(さえじま としゆき)がいます。劇中での二人の会話は大人な会話が多く、破天荒な行動や見かけによらず精神年齢は十分に大人びていることが伺えます。
学生に愛される新しい教師の理想像!?
舞台は東京都武蔵野市・吉祥寺にある高校です。純真ながらヤンキーらしい見境のない振る舞いが常に周囲の人々に良い影響を与える鬼塚の姿が象徴するのは「成り上がり」なのかもしれません。
高校生ぐらいの年頃に人間不信に陥る人は多いと思います。しかし鬼塚は屈折しそうになる子供達の心を支え、守ろうとします。社会の理屈から見ると小さなことでも生徒たちの折れそうな心のためなら大ごとにして大胆に筋を通すのがGTO流なのです。
生徒達に必要なのは勇気と愛だ!!
見栄を張るだけでは済まない毎回のエピソードは、主に視聴者層である学生達の、社会と向き合う勇気を刺激してくれます。九死に一生を経験するうちに、元はただの不良だった鬼塚が生徒達全員に愛される存在へと変貌していく様子は年頃の精神を強く鍛え上げてくれます。何か物足りなさを感じている学生さん達に一度は観て欲しい作品です。
文章:Shinichiro.S