アニメコラム

全世界対玉手箱『Dr.STONE(ドクターストーン)』一瞬で世界が石化する謎の現象に立ち向かう少年の物語(2019年)

出典:©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会

少年ジャンプの現代のヒーロー像を描いたのは稲垣理一郎氏です。2019年7月5日(金)の金曜日よりテレビアニメの放送が始まったこの作品は、原作漫画を見ていない人たちにも一気に情報が拡散され「話題作」であり「人気作」になりました。

石化の魔法?が世界を襲う

物語の中枢を担うのは主人公の石神 千空(いしがみ せんくう)と仲間の大木 大樹(おおき たいじゅ)、そして、今作のヒロイン小川 杠(おがわ ゆずりは)です。3人ともまだ15、6歳ですが訳あって、数千年間の石化を経て蘇ります。

設定としてタイムスリップのような極端さがなく、しかし、石化という神がかり的な魔法?により人類の時が止まったという仮定の事実、そして、自ら石化を解き人類を元の環境に戻そうとする少年の姿に感動させられる良作です。

幾重にも重なる石化の謎

今作の設定の面白さとして、石化するのは人間と燕(ツバメ)だけであり他の動物達や地球の自然体系はちゃんと数千年間の成長を遂げていることです。そして、千空が石化から解けたのも諸説あるようで両親が黒幕ではないかという噂もあります。

その辺は、2019年10月時点で、テレビアニメの放送が始まったばかりなのでこの謎がいつ明かされるのかドキドキしながら観てください。

運命の指揮者

登場するキャラクターについてですが、ヒロインのゆずりはは、典型的なヒロインキャラで、主人公の千空に恋をしています。

そのヒロインに告白しようとした瞬間に石化されたのが、千空の相棒たいじゅです。そして、そんな三角関係には全く興味ないといったそぶりで振る舞う千空は石化された瞬間から1秒1秒カウントして、暦(こよみ)を把握するといった超人的な頭脳の持ち主でもあります。

さて、この3人に待ち受けている運命の指揮者は神なのか、魔法使いなのか、先人類の意図なのか、これからが楽しみな作品です。

アニメの雰囲気に感動

まずこの作品を見るにあったっては、テレビアニメの原作再現率の高さが注目されるべきです。漫画というのは勿論モノクロで展開するものですが、本作の色彩は深く考え抜かれていることがよく判り、感心させられます。鮮やかでありながら、荒っぽさの残る絶妙な色の選択はストーリーに躍動感を与えます。

あまりにも深刻な状況に垣間見えるユーモアに注目

主人公の生きている世界はまだ石化が完全には解かれていない、人間にとっては荒れ果てた土地です。視聴者にまで、その緊迫感というか緊張感のようなものが伝わってきます。そんな中でもユーモアが溢れているのは原作者の稲垣理一郎氏にとってのリアリズムなのかも知れません。

作者の視点で考えると、自分の分身ともいえる主人公の千空に感情移入した時に、多くの読者・視聴者に見物されているという現実と、自分自身の中でしか存在しない想像の世界(机に向かってペンを走らせる空間)というもう一つの現実があるのです。

これはもう「笑ってもらうしかない」状況なのかも知れません。そんな作者と視聴者の微妙な関係を気にしながら作品を楽しんでいます。

 

文章:Shinichiro.S

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