出典:©小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会
あらすじ
愛媛に暮らす中学生・青井葦人は弱小サッカー部のエース。
中学最後の県大会、葦人の活躍によりチームはベスト4へと迫るが、相手チームのゴールキーパーによる挑発に激昂した葦人は、レッドカードを貰い退場してしまう。
悔しさをぶつけるように浜辺を走り込んでいた葦人のもとへ、Jリーグ・東京シティ・エスペリオンFCの育成組織、ユースチームの監督だと名乗る男・福田達也が現れる…。
1人のエース
ポジション、フォーメーションを完全に無視して1人でフィールドを駆け回り、1人でハットトリックを達成した葦人。
勝つ事が出来れば県大会ベスト4になれる。1人で活躍している葦人だが、チームメイトは葦人の自分勝手なプレイも受け入れている様子。
そんな葦人に声をかける人物。それは相手チームのゴールキーパーだった。
相手チームのゴールキーパーは葦人を煽るだけ煽り、ある言葉を言い放つ。
その言葉に激昂した葦人は、ゴールキーパーに対して頭突きをしてしまう。
当然、危険なプレイと判断されてレッドカードを貰い、葦人は退場となってしまう。
葦人を失ったチームは得点をあげる事が出来ずに、失点を許し敗退。
崩れ落ちるチームメイトを見た葦人は、悔しさをぶつけるように浜辺へと向かい走り込みを開始するのだった…。
才能の原石
走り回り疲れ果てて意識を失った葦人が目覚めると夕焼けが目に入る。
葦人を介抱し、砂浜で“サッカー技術”を披露するおじさんが口を開く。
「ちょっとした工夫だよ。教えてやろうか?お前にこの技術があれば、今日あと3点は取れていた」
おじさんの説明を受けた葦人だが、何度やっても上手く行かず…。
完全に日が暮れて夜になった後も足人は諦めずに“技術”を身に付けようと努力する。
「もういい。タイムオーバーだ。お前に細かい技術は無理のようだな」
そう言い放ち、最後に1つ聞きたいと今日の退場間際の得点シーンについて葦人に尋ねる。
おじさんに聞かれた事に対して葦人は感情的になりながらもしっかりと答える。
すると、おじさんは目を見開き驚愕する。
そう、葦人はなんと試合中に敵チームを含めた“22人全員のポジション”を把握して行動していたのだった…。
全体的な感想
これは面白い!こんなサッカーアニメが見たかった!
一見、自己中なプレイをしているように見える葦人ですが、当人はなんとフィールド全体の動き、位置をしっかりと理解して行動している。
そんな“天からの視点”を携えている葦人が、弱いなんて事はありえないですね!
見えている、分かっているからこその動き。常人にはそれが理解できずに“天才を孤立”させているだけですね…。
努力もちゃんとしていますし、元から天才というタイプではないので好感が持てます。
サッカーが大好きというのも伝わって来るので、見ているだけで応援したくなりますね!
葦人が才能の原石だと見抜いて、セレクションを受けに来いと言ったおじさん・福田達也。
優しい兄からお金を貰った葦人は、東京で何を見て体験するのか…!
次回も楽しみです!
文章:クラッシャー佐藤