鮮烈に思い出せるのは、『幽☆遊☆白書』でしょうか。物語の終盤になって初めてその正体が明かされるのです。この作品は割と非庶民的な作品かもしれませんが、庶民的と考える中では、『おおかみこどもの雨と雪』がそうではないでしょうか。(魔物ではなく絶滅危惧種の狼ですが‥)狼お父さんの男前っぷりは全国の女性達を魅了しました。
アニメに於いて2面性とは大きな武器です。人を知るものであり、人を守るものであり、しかし、運命的に絶大な実力を持つものとしてその性(サガ)を物語の中でどう着地させるかという難しさも持っており、今回紹介した作品は筆者が、とてもバランスの良い作品だと感じたものをまとめています。
主人公である人間が魔物とのハーフである作品
・おおかみこどもの雨と雪
・東京喰種(トーキョーグール)
・幽☆遊☆白書
・ドラゴンボール
・犬夜叉
・デビルメイクライ
・BLEACH
・ONE PIECE
・うしおととら
悲劇である混種は時に爆発的なパワーになる
『BLEACH』の黒崎一護は元は人間です。そして、世界最強の死神になるのです。人外の圧倒的なドラマ性は、例えば『ONE PIECE』の様な変身もので表現されます。『人外であること』をアニメでありながら語り尽くされている様子は世界観の豊かさに、感動をもたらします。そして『トーキョーグール』のような不条理な主人公の心は、私たちに人間が人間であり続ける理由、そして生きる目的を教えてくれます。
「生きることに疲れた時」混種のアニメに没頭して見るのはいかがでしょうか?人間は平穏で自由なのだと、そして、ヒトを支え守ってくれるのは人自身の正義感なのだともう一度教えてくれると思います。
文章:Shinichiro.S