出典:©賀来ゆうじ/集英社・ツインエンジン・MAPPA
あらすじ
神仙郷は、異形の化物どもが潜む地獄の釜の底であった…。
見た事もない醜悪な生物に、恐怖と謎が画眉丸と佐切を襲う。
窮地の中、死罪人の杠が2人に手を差し伸べる。それは慈悲か、それとも…。
民谷巌鉄斎
剣龍と呼ばれる民谷巌鉄斎は、“本物の龍は斬れますまい”と煽られ門扉にあった龍と“腰抜け龍”の肝っ玉を叩き斬った。
それにより藩中から追われ死罪人となったのだった。
そんな民谷巌鉄斎の行動と言動が全く理解できないと口にするのは、付き人である山田浅ェ門付知であった。
「山田家の稼業は斬首だけじゃない。刀の試し斬りや製薬など社会の役に立っています。貴方よりも」
「解剖もそう。靱帯構造の解明は医学を発展させる崇高な使命だ」
「侮辱するなら許さない」
そう口にして民谷巌鉄斎に刃を向ける付知。
民谷巌鉄斎は向けられた刃を使い、手縄を切って歩を進め始める。
競合相手を潰しに行くと口にする民谷巌鉄斎の考えに、合理性を見出す付知であったが…2人の前に異形の化物が現れて…。
異形との邂逅
民谷巌鉄斎たちと同じく、画眉丸と佐切もまた異形の生物と対峙していた。
化物の攻撃を躱して相手にダメージを与える画眉丸。
化物の体からは赤色の血が飛び散る。
「生物…ではあるか」
血を見た画眉丸は、この異形の化物の正体を探ろうとすると同時に、“分からない”モノからは逃げるべきと考える。
化物の攻撃を浴びた画眉丸は怪我をしてしまい、佐切に対しても「ひとまず逃げるぞ」と神妙な顔つきで口にする。
しかし、異形の生物は1体だけではなかった。
複数体に辺りを囲まれてしまう画眉丸と佐切。
絶体絶命かと思われたその時、画眉丸が本当の力を見せる。
「もういい。余計な事は考えるな」
「忍法・火法師」
何も考えずにただ殺す。生き抜くために殺し尽くす。画眉丸は無我夢中で化物たちを殺し続ける。
そして、化物に狙われてしまう佐切は動く事が出来ず…。
全体的な感想
民谷巌鉄斎と付知の組み合わせが個人的に好きでした。
何だかんだ相性が良さそうな気がします!
付知の“解剖”に対しての表情が、とても“崇高な使命”をしている顔ではなかったのですが…。
めちゃくちゃ愉しんで、ワクワクしながら解剖していますよね…!?
画眉丸と佐切の組み合わせも良いですが、色々な死罪人と山田浅ェ門の組み合わせを見られるのも楽しいですね!
相性の良い組が生き残りそうな雰囲気がありますね。
新たに画眉丸たちの前に現れた杠は、果たして敵となるか味方となるか…。
そして、気を失ってしまった佐切の安否はいかに…! 次回も楽しみです。
文章:クラッシャー佐藤